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危難
「危難〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
危難の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
ッコリ微笑んだが、攫われた千鳥は一体何を感謝しているのだろう。 覆面探偵の
危難 矢走千鳥の誘拐事件は、なんの手懸りもなく、それから一日過ぎた。 雁金検....
「海底大陸」より 著者:海野十三
ソンの両眼について、心配でたまらぬというふうに注意した。 さあこれでいい。この
危難を克服するために、すこしずつこっちの力がふえてくるのはたのもしかった。 だ....
「恐竜島」より 著者:海野十三
総督閣下《そうとくかっか》 その翌日から、恐竜島はにぎやかになった。 前夜の
危難と恐怖と疲労とで、身も心もへとへとになった探検団員も、朝になると元気をとりも....
「鬼仏洞事件」より 著者:海野十三
落しそうなことが二度もあったが、その両度とも、風の如くに帆村探偵が姿を現わして、
危難から救ってくれたことがある。 そういう先輩であり、命の恩人でもある帆村が、....
「薬草取」より 著者:泉鏡花
これを足懸りにして、こちらの堤防へ上るんですな。昨日私が越した時は、先ず第一番の
危難に逢うかと、膏汗を流して漸々縋り着いて上ったですが、何、その時の親仁は……平....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
諸国は、それぞれ全面的に、そのことについて日本に力をあわせ、迫り来ったわれらの大
危難を退けたいものだと、たいへん、もののわかったことをのべた。 こうして臨時宇....
「火星兵団」より 著者:海野十三
考えているのではない。そうすることによって、地球の全人類を、だんだん迫って来た大
危難から救う道を発見したいのであった。どろぼうみたいなまねをするにはちがいないが....
「火薬船」より 著者:海野十三
平靖号が航海にとびこんでからこっち、多少、風浪ともみ合ったり、横合から入って来た
危難を切りぬけるのに、ほねをおったぐらいのことで、こっちから仕かける壮途らしいこ....
「怪塔王」より 著者:海野十三
う。 「これはいかん」 小浜兵曹長の眉が、苦しそうに八の字に寄りました。部下の
危難を目の前にみていることは、つらいことでした。 「ははあ、青江は腰の辺りに、ナ....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
て分かった。 それにしても川上機関大尉はあの夜監視隊員に追跡された時、どうして
危難をまぬかれたのだろう。そして、どうして、又いつのまに、似てもつかぬ半裸体の中....
「神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
ない……爪さきに接吻をしようとしたのではない。ものいう間もなし、お誓を引倒して、
危難を避けさせようとして、且つ及ばなかったのである。 その草伏の小県の目に、お....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
て普通な諺が、記憶から出て諭す。諭されて、直ぐに蹈出して去ろうとしたが……病難、
危難、もしや――とすれば、このまま見棄つべき次第でない。 境は後髪を取って引か....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
筈でございましょう。 だんだん伺って見ると、数限りもない御一|代中で、最大の御
危難といえば、矢張り、あの相摸国での焼打だったと申すことでございます。姫はその時....
「あの世から便りをする話」より 著者:海野十三
を掛けまして「今|斯う斯うした人が行くから、宜しく頼む」とやりました。 これで
危難を逃れた形ですが、到頭一年ほど経ちまして、その男が元気になってやって参り、「....
「西航日録」より 著者:井上円了
士は遠く哲孟雄金剛宝土を訪れて詩を贈るにこれに和す 死を覚悟の上で奔亡して国家の
危難を救おうとし、わが経験した一生のことをもって妙高の地に入らんとする。いずくに....