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即位
「即位〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
即位の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
れた。その時人麿の作った短歌四首あるが、その第一首である。軽皇子(文武天皇)の御
即位は持統十一年であるから、此歌はそれ以前、恐らく持統六、七年あたりではなかろう....
「水の女」より 著者:折口信夫
私は古代皇妃の出自が水界に在って、水神の女であることならびに、その聖職が、天子
即位|甦生を意味する禊ぎの奉仕にあったことを中心として、この長論を完了しようとし....
「アド・バルーン」より 著者:織田作之助
やはり捨てなかったのです。 ところが、その年の冬、詳しくいうと十一月の十日に御
即位の御大礼が挙げられて、大阪の町々は夜ごと四ツ竹を持った踊りの群がくりだすとい....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
で、日本武尊もそれに似ているし、五瀬命ももし生あらば自分が兄であるから日本平定後
即位するのは彼であったであろう。 スクナは日本の首長たるべき人であったとも云う....
「たぬき汁」より 著者:佐藤垢石
素敵な美人であったけれどそれよりも私ら仲間の注目をひいたのは、西欧の王さまたちが
即位のとき身に飾る黒貂の毛皮に白金の糸を織り込んだような銀狐の皮であったのである....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
みになり、江戸へ出て国学を専攷して、世に許されるようになりましたので、明治天皇御
即位の時の制度などは、福羽氏の創意に基いたように聞きました。御所では両陛下の御歌....
「ローマ法王と外交」より 著者:国枝史郎
フランク王国(即ちドイツ)の国王は、前王ヘンリ一世の子のオットーであったが、その
即位の際法王ヨハネ十二世は部下のマインツ大僧正を遣わしてその式に列せしめ斯う云わ....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
も、思ひ残さぬ泪なり。 とある「東夷」を始めとして、『経光卿記』に、後嵯峨天皇御
即位の時のことを記して、帝位は東夷の計のごとし。とあるなど、その例、枚挙にいとま....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
子の年齢をたずねたるに、「十一歳なり」と答えたり。しかるに両人ともに、当代の女王
即位の年月と太子の年齢とを知らざるをもって、年表について験するに、果たしてその答....
「本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
た時に、売輪は皇子の屍を抱いて離れず、遂に天皇の為に殺されました。後に顕宗天皇御
即位に及んで、御父皇子の御遺骨を改葬遊ばそうとなされたところが、売輪の骨と交って....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
になったという事実だけは、あとあとまで残ったのである。レスター伯は、エリザベスの
即位と同時に、彼女の宮廷を牛耳っていた人であった。これ以上エセックスの出世にとっ....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
た時は、
あの人は世界中を買い占めることが出来ましたっけ。
一体あの人は余り早く
即位をなさったので、
快楽の受用と国家の政治とが、
随分一しょに出来て、
そうす....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
後堀河天皇から和歌集を撰進するようにとの勅命を蒙った。この年の末御譲位、四条幼帝
即位される。一年を隔て、天福二年六月三日に一千四百九十八首の自筆の本を奉って仮奏....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
御妹の玉依姫と申すお方でありました。そして神武天皇はそのお子様です。天皇大和に御
即位になって、皇后をお立てになるに、国津神|大物主神の女|五十鈴姫命をお択びにな....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
その戦争の結果政治的形勢の変化は頗る大なるものがあった。すなわちフリードリヒ大王
即位(一七四〇年)当時の用兵は持久戦争中の消耗戦略中、甚だしく機動主義に傾いてい....