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即死
「即死〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
即死の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「高野聖」より 著者:泉鏡花
ひっぱた》いては八方へ散らばって体中に集《たか》られてはそれは凌《しの》げませぬ
即死《そくし》でございますがと、微笑《ほほえ》んで控える手で無理に握ってもらい、....
「白蛇の死」より 著者:海野十三
たのである。もしこの配線に高圧電気が供給されれば、言うまでもなく樋に触れた人間は
即死しなければならない。そしてお由は丁度その樋の傍に仆れていたのであった。 で....
「電気看板の神経」より 著者:海野十三
したものか、彼女の右の手で堅く握りしめていた。しかし全体の姿勢から言って、彼女は
即死を遂げたものの如く、蒲団の中に行儀よく横たわっていた。彼女の死後、犯人は蒲団....
「省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
てみた少女の背中には弾丸の射出口が見当らなかった。「銃丸による心臓貫通――無論、
即死」と医者は断定した。 惨死体を乗せた電車は、そのまま回避線へひっぱり込まれ....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
関銃を窓越しに乱射され、総領事は全身蜂の巣のように弾丸を打ちこまれ、朱に染まって
即死し、同乗して居りました工藤書記長、小柳秘書及び相沢運転手の三人も同様
即死いた....
「蠅男」より 著者:海野十三
まで機関銃にお近付きがなかったものだからネ。あれを喰らって、志田(死んだ警官)は
即死し、勇敢をもって鳴る帆村荘六はだらしなく目を廻すしサ。それが向うの思う壺で、....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
ない。そのまま月の上へ落ちてくる。君たちの頭の上へこれが落ちて来たら、頭が割れて
即死《そくし》だ。だからそんなことのないように装甲車に乗って上陸するんだ。分った....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
ヤムグインの一ミリグラムは、燃焼して瓦斯体となることによって、よく大広間の空気を
即死的猛毒性に変じます。――あなたは、ケリヤムグインを書簡箋に吸収させました。そ....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
ていた者は、長官をはじめとし、遠方で聞いていた幕僚の悉くが、その怪電気にあたって
即死してしまったのだ」 「女史からの電波に、殺人電気を載せるなんて、アカグマ国の....
「火星兵団」より 著者:海野十三
んです」
「なるほど、なるほど」
「僕は、思わず目を閉じました。頭をぶっつけては
即死だと思ったので、両腕で、自分の頭を抱えるようにしたことまで覚えています。それ....
「小春の狐」より 著者:泉鏡花
うか。」 「ばば茸持って、おお穢や。」 「それを食べたら、肥料桶が、早桶になって
即死じゃぞの、ぺッぺッぺッ。」 私は茫然とした。 浪路は、と見ると、悄然と身....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
えてはいけないと。あの毒は大変です、その卵のくッついた野菜を食べると、血を吐いて
即死だそうだ。 現に、私がね、ただ、触られてかぶれたばかりだが。 北国の秋の....
「兎と猫」より 著者:井上紅梅
。わたしはかつて西四牌棲《せいしはいろう》を通り過ぎて一匹の小犬が馬車に轢かれて
即死したのを見たが帰って来た時にはもう何一つ見えなかった。運び去ったのだろう。行....
「鉄の処女」より 著者:大倉燁子
々男が評判の『鉄の処女』を演じている最中、陥穽から脱け損い、心臓を剣で突き刺れて
即死したというのだ。過失だともいうし、またある一説には人気を嫉む者か、あるいは女....
「機密の魅惑」より 著者:大倉燁子
があるので大騒ぎとなり、神戸東京間各駅に手配した結果、国府津附近に胴体を轢断され
即死している婦人を発見、調査の結果宮地(仮名)夫人で夫の任地から上京の途中この奇....