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即決
「即決〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
即決の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
戦中に、戦争持久の原因は西洋人の精神力の薄弱に基づくもので大和魂をもってせば即戦
即決が可能であるという勇ましい議論も盛んでありましたが、真相が明らかになり、数年....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
々、同意見で、放校はともかくもとして、この論文を卒業論文としてパスさせる事だけは
即決否決という形勢になりました。するとその時に、当時の最年少者として席末に控えて....
「微笑」より 著者:横光利一
した栖方は、いつもの彼には見られぬ上官らしい威厳で首を横に振った。断乎とした彼の
即決で、句会はそのまま続行された。高田の披講で一座の作句が読みあげられていくに随....
「厨房日記」より 著者:横光利一
突事件があっただろう。汽車が衝突したというので、駅長から助役、機関手みな責任者を
即決裁判で銃殺しちまったんだ」 「ふむ」と友人は眼を見張った。 「それもスタハノ....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
幾カ月、罰金いくら。その次は何の誰……」 というような調子で、一瀉千里の勢いで
即決して行く。 僕の番は六、七人目に来たが、やはりそれと同じことだった。 「お....
「二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
一号を書き上げてしまったのである。 作戦計画一千一号! アルゴン大将は、即戦
即決主義だった。彼は、これまでのいくつかの戦争において、いつも敗戦の原因となった....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
乱たる常春《とこはる》の楽土を見たのだった。
死を思う心の軽さ――それは同時に
即決をしいてやまない。
きっとあげた弥生の顔を、雨がたたいた。が、彼女はもう泣....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ね。云いわけも致しません。私はどうでもいいと思っているのではなく、出来るだけ即日
即決の心持でやっているのだから、そのプリンシプルで一層向上が必要ということはよく....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
細い字をつめる技術に就て御同情下すって、書き手は光栄だと思いますが、これにも速戦
即決的事情が有って、絵ハガキだとそれを突きつけて悲鳴を一寸上げて書かせることが、....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
たし、また多数の科学者も均しくこれを希望しておった。 ファラデーは元来、物事を
即決する気風の人で、自分もこれに気づいているので、重要の事はいつも考慮する時間を....
「美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
は比類なき聡明な知性を持たせられたと同時に極まりなき美の感性に富ませられ、又実に
即決即断の明快な技術的手腕をも兼備させられた。太子の美的直覚の鋭く強く、決然とし....
「武鑑譜」より 著者:服部之総
治十七年、あんたんたる農業危機をバックとする自由民権運動の革命化に備えて、違警罪
即決例、爆発物取締規則とともに華族令が布《し》かれ、公侯伯子男と雛壇づけられた中....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
、そうしていただければ」 と、一致していった。およそ評議を開いて、こんなに快く
即決を見たのは、この御着城のうちでは今日が初めてであったと、官兵衛は苦笑を覚えた....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
の理想の表現のために枉げておる有様である。危険を伴うものと言わねばならぬが、速戦
即決の徹底を要したドイツのため止むに止まれぬ彼の意気は真に壮とせねばならぬ。彼が....