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即身
「即身〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
即身の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「自分だけの世界」より 著者:辻潤
ネルにとっては無用な幻影である。自分は「血肉のこの自分」で沢山である。(仏教の「
即身即仏」参照)人は生まれながらその人として完全である、その人として生長し、その....
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
。不死の人です。いわゆる無限の生命を保てる、無量寿であるわけです。次に|陀羅尼、
即身に法如を証す」(秘鍵)といっておられますが、これによって呪の意味をご理解願い....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
の様な川水を沸した湯に頸まで浸って、直ぐ傍を流るる川音を聴いて居ると、陶然として
即身成仏の妙境に入って了う。
夜|上利別のマッチ製軸所支配人|久禰田孫兵衛君に....
「学生と先哲」より 著者:倉田百三
倉の権力政治の害毒を洞察していた。二十一歳のときすでに法然の念仏を破折した「戒体
即身成仏義」を書いた。 その年転じて叡山に遊び、ここを中心として南都、高野、天....
「狂歌師赤猪口兵衛」より 著者:夢野久作
石甃の上にひれ伏していた。 「南無大慈大悲観世音菩薩。種々重罪五逆消滅。自他平等
即身成仏……南無南無南無……」 そうした念仏の中に一人の若い衆じみた頬冠りの男....
「取返し物語」より 著者:岡本かの子
忰源兵衛の菩提も、こなたで弔い追善供養。三密|瑜伽の加持力にて、安養成仏諸共に、
即身成仏兼ね得させん。心を安めよ仏子源右衛門』 源右衛門(額ずきつつ)『老先短い....
「迷信解」より 著者:井上円了
の三密と人の三密と互いに相加わり相通ずる意味である。この三密加持の修行によりて、
即身成仏ができると申しておる。よって、世間の祈祷ということとは意味が違っておるけ....
「慶応義塾学生諸氏に告ぐ」より 著者:福沢諭吉
ます実ならしめ、細大|洩《も》らさず、すべて実際の知見を奨励し、満塾の学生をして
即身《そくしん》実業の人とならしめ、かの養蚕の卵より卵を生ずるに等しく、本塾に卒....
「成学即身実業の説、学生諸氏に告ぐ」より 著者:福沢諭吉
生に向て演説の筆記なり。 学問に志して業を卒《おわ》りたらば、その身そのまま
即身《そくしん》実業の人たるべしとは、余が毎《つね》に諸氏に勧告するところにして....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
真実知恵の発現である。すなわち酒を飲み肉を喰い女色を愛しつつ禅定を修めて、直ちに
即身|成仏することが出来るのであるという。
その巨細な事については風俗を害する....
「自力更生より自然力更生へ」より 著者:三沢勝衛
しきった時は、もちろん、その神となることができるのであります。すなわち、それが「
即身成仏」なのであります。しかし、人間の人間たる悲しさ、なかなかそれは容易のこと....