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「即身成仏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

即身成仏の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
の様な川水を沸した湯に頸まで浸って、直ぐ傍を流るる川音を聴いて居ると、陶然として即身成仏の妙境に入って了う。 夜|上利別のマッチ製軸所支配人|久禰田孫兵衛君に....
学生と先哲」より 著者:倉田百三
倉の権力政治の害毒を洞察していた。二十一歳のときすでに法然の念仏を破折した「戒体即身成仏義」を書いた。 その年転じて叡山に遊び、ここを中心として南都、高野、天....
狂歌師赤猪口兵衛」より 著者:夢野久作
石甃の上にひれ伏していた。 「南無大慈大悲観世音菩薩。種々重罪五逆消滅。自他平等即身成仏……南無南無南無……」 そうした念仏の中に一人の若い衆じみた頬冠りの男....
取返し物語」より 著者:岡本かの子
忰源兵衛の菩提も、こなたで弔い追善供養。三密|瑜伽の加持力にて、安養成仏諸共に、即身成仏兼ね得させん。心を安めよ仏子源右衛門』 源右衛門(額ずきつつ)『老先短い....
迷信解」より 著者:井上円了
の三密と人の三密と互いに相加わり相通ずる意味である。この三密加持の修行によりて、即身成仏ができると申しておる。よって、世間の祈祷ということとは意味が違っておるけ....
自力更生より自然力更生へ」より 著者:三沢勝衛
しきった時は、もちろん、その神となることができるのであります。すなわち、それが「即身成仏」なのであります。しかし、人間の人間たる悲しさ、なかなかそれは容易のこと....