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却説
「却説〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
却説の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
に近い(ウッド『博物画譜《イラストレーテッド・ナチュラル・ヒストリー》』巻一)。
却説《さて》兎と熟兎は物の食べようを異にす、たとえば蕪菁《かぶ》を喫《くら》うる....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
の怪事件を捲起した裏面の怪人物に対する、戦闘準備を整えているところですから……。
却説……斯様にして屍体台帳の書換えを終りました若林博士は、その台帳を無記入の屍体....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
で音さえ立てずば放捨御免など主唱する者なく、上流また真面目な人はその話さえせぬ。
却説《さて》一昨年岡崎邦輔君の紹介である人が予に尋ねられたは、何とかいう鉄道は鬼....
「魔都」より 著者:久生十蘭
され、あわててそこへ駆けつけることになったというのもまた無理からぬ次第でしょう。
却説《さて》、林謹直のオヴァーランドが日比谷公園の近くまで来ると、公園の方に当っ....
「新訂雲母阪」より 著者:直木三十五
妾は元へ戻りませぬ。」 「何うして?」 「さあ、何うなりますやら――お俊さま。」
却説《さて》、山田某。女共の軽い口からちらちら洩れる噂も気になるし、折柄の坂本警....
「蝸牛の角」より 著者:和辻哲郎
正十三年二月) 歳暮余日も無之御多忙の程察上候。貴家御一同御無事に候哉御尋申候。
却説去廿七日の出来事(註、難波大助事件のこと)は実に驚愕恐懼の至に不堪、就ては甚....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
起こされても、かの女の好きな山千禽の曲。 * * *
却説。江州甲賀の山奥|木賊村庄屋|家記によると、弦之丞は両刀をすて、農となってそ....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
自分のいわゆる俗法師の徒は、もちろんこの不浄行僧に属すべきものであらねばならぬ。
却説中世にいわゆる声聞師の徒は、もとより俗法師の亜流である。少くとも室町時代文安....