» 卵を

「卵を〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

卵をの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「貉」より 著者:芥川竜之介
そうして、しまいにはその貉を見たと云う者さえ、現れて来た。これは、鴎《かもめ》の卵をさがしに行った男が、ある夜岸伝いに帰って来ると、未《ま》だ残っている雪の明り....
「女」より 著者:芥川竜之介
照り返していた。 蜘蛛は巣が出来上ると、その華奢《きゃしゃ》な嚢の底に、無数の卵を産み落した。それからまた嚢の口へ、厚い糸の敷物を編んで、自分はその上に座を占....
「捨児」より 著者:芥川竜之介
引いて、親子の恩愛が尊《たっと》い事を親切に説いて聞かせました。蓮華夫人が五百の卵を生む。その卵が川に流されて、隣国の王に育てられる。卵から生れた五百人の力士は....
「星座」より 著者:有島武郎
。 「うむ」 という答えが飯を頬張った口の奥から出るだけだった。 「今年は何台卵を孵《か》えすんだね」 「知らねえ」 母がさすがに気をかねて、 「知らねえは....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
かへ巣を作ろうとして場所を捜す。イルマタールが水中から臑を出すと鴨がその上に金の卵を六つ生み、七番目には鉄の卵を生む。それから鴨は二日間それを抱いてあたためた後....
「海底都市」より 著者:海野十三
れないのだ。おどろくべき用心である。しかしこのあたりの深海圧は、しばし潜水艇を、卵を外から叩いたように、くしゃりとおしつぶしそうである。 「でも、水圧というもの....
「恐竜島」より 著者:海野十三
恐竜の卵なんだ。え、すばらしいじゃないか、恐竜は、あんなにぴかぴかと金色にひかる卵をうむんだぜ」 「フランソア、気をしっかり持ってくれ。たとい恐竜の卵を見つけた....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
のばして、リーロフの服にさわったかと思うと、ぎゃっとさけんで、掌のうちに一箇の鶏卵をぬきとった。 「おお、牛男は、卵を生んだ」 クイクイの神様は、あきれ顔のリ....
「菎蒻本」より 著者:泉鏡花
見逃してやったが最後、直ぐに番町は黒焦さね。私が一番|生捕って、御覧じろ、火事の卵を硝子の中へ泳がせて、追付け金魚の看板をお目に懸ける。……」 「まったく、懸念....
「醜い家鴨の子」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
帰って来ない父親ですがね。」 するとおばあさん家鴨が、 「どれ私にその割れない卵を見せて御覧。きっとそりゃ七|面鳥の卵だよ。私もいつか頼まれてそんなのをかえし....
「新学期行進曲」より 著者:海野十三
売りつくしました。最初籠に入れてあった卵は何個だったでしょうか。但し、この卵売は卵を実際半分に割ったりしないで、うまく三軒の家に完全な卵を売りました。これを代数....
「錦紗」より 著者:犬田卯
なかった。町へ豚売りに行く兄貴の曳く荷車のあとを押したり、母親が丹精している鶏の卵を半数だけ貰うことにきめてその餌を調達したり、朝鮮人の屑屋に親の代から押入の奥....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
して、一年中ヤソ降誕の日を第一の大祝日とし、昇天の日を第二の大祝日とす。当日は鶏卵を人に贈るの風習あり。市中の店には鶏卵をかたどりたる菓子、パン等を売り、進物の....
「透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
をうけた。 「おやっ?」 主人は、あたりを見まわしたが、もちろん、店さきでまだ卵を熱心に見くらべている客よりほかに、だれもいなかった。 主人が銭箱からつり銭....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
注ぐのである。足音をしのんで寝床に帰ると、これも夜の皿洗いのときに失敬しておいた卵をソバ湯の残りでゆで、寝そべりながら夜食の味を楽しむわけだ。「一日の労苦は一日....