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厄払い
「厄払い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
厄払いの前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人間腸詰」より 著者:夢野久作
らしいです。お大師様の「あぼきゃあ兵衛。露西亜のう、中村だあ」式の英語で、毛唐の
厄払いか、荒神|祀りの文句じゃねえかとも考えてみましたがそうでもないらしんで……....
「キチガイ地獄」より 著者:夢野久作
もりだったそうですが……ちょうど又、警察でも願ったり叶ったりのところだったので、
厄払いのつもりで、よく調べもせずに引渡したものだそうですが……そうなるとそこは流....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
まって、何か巨大な怪物がここらに出現するという風説が騒がしくなった。 町々では
厄払いの道場を設けて、三昼夜の祈祷をおこない、その怪物の絵姿をかいて神社の前で磔....
「新釈諸国噺」より 著者:太宰治
も飲まなけりゃ、やり切れなくなって、今夕御一同を御招待して、わしの過分の仕合せの
厄払いをしようとしたのに、さらにまた降ってわいた奇妙な災難、十両でさえ持てあまし....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
もあるまいと、江戸ッ児はそんなことより年忘れ、まず何はともあれの、一杯機嫌で、御
厄払いましょう、
厄払いになにがしかを包んで、諸々のまがつみを西の海! それで気も....
「天災と国防」より 著者:寺田寅彦
発することがある。すると人はきっと何かしら神秘的な因果応報の作用を想像して祈祷や
厄払いの他力にすがろうとする。国土に災禍の続起する場合にも同様である。しかし統計....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
。ブラセルの産。 4 |悪魔の拳。これは有名な葡萄牙の国産品で、やはり迷信的な
厄払いのひとつだ。振りこぶしの人さし指と中指のあいだから拇指のあたまを覗かせたも....
「鬼を追い払う夜」より 著者:折口信夫
、夜に行われる事が多いのです。 ちょうど、鬼打ち豆を撒いて居る頃、表の方を、「
厄払いましょう
厄払いましょう」と言いながら通る者があることも知っているでしょう。....
「肉体」より 著者:豊島与志雄
持の上でか、嫌がられて許して貰えない。君のところは、どうせ隠し児だろうから、逆に
厄払いという意味で、ひとつ自分に傑作を拵えさしてくれ……。そういってむりに頼むも....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
六十一。一月十三日というこの日が誕生日で、還暦祝いを葬式でやろうというのである。
厄払いの意味もあった。甚だ老後にめぐまれない人で、中年に夫人を失ったのが晩年の孤....
「我が円朝研究」より 著者:正岡容
の悪党以上にはおもえないのであるが、さてどんなものだろう。ただおもう、私は、この
厄払いじみた台詞こそ、じつに書き下ろし当時芝居噺の当時の残り香なのではなかろうか....
「迷信解」より 著者:井上円了
ることなければ、その年ごろにことさらに養生、衛生に注意するはよろしいが、厄よけ、
厄払いなどをするは愚の至りである。また、俗に四十二歳の二つ子と称することがある。....