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厄日
「厄日〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
厄日の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「酒中日記」より 著者:国木田独歩
いこの酒を何故飲なかったろう。 五月八日 明くれば十月二十五日自分に取って大
厄日。 自分は朝起きて、日曜日のことゆえ朝食《あさめし》も急がず、小児《こども....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
てはいるものの、日ざかりはかえって真夏よりしのぎにくいくらいな残暑です。加うるに
厄日の二百十日がひとあらしあるとみえて、もよったままの降りみ降らずみな天候でした....
「一連の非プロレタリア的作品」より 著者:宮本百合子
きまわり、ことごとに部落の荒廃を目撃する。盆の十四日が百姓平次郎に鉈をふるわせる
厄日であり、室三次の命の綱である馬が軍隊に徴発され、その八十円を肥料屋と高利貸に....
「窓」より 著者:鷹野つぎ
窓ぎわの者がいちばんひどいんですよ」と云う甲高い声もまじった。 二百十日という
厄日が、古来の経験で恐れられていた実証が、あまりに如実だったので、夕方凪ぎ晴れて....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ましょう、山王様へお詣《まい》りをして、さっぱりと清めていただきましょう、今日は
厄日《やくび》のようだから」
こう言って一行を促し立てた時分に、新撰組の一行十....
「鉄鉢と魚籃と」より 著者:種田山頭火
九月三日。 曇、さすがに
厄日前後らしい天候。 朝は梅茶三杯ですます。身心を浄化するには何よりもこれがよ....
「註文帳」より 著者:泉鏡花
らさ、」 「大概御存じだろうと思うが、じゃあ知らねえのかね。この十九日というのは
厄日でさ。別に船頭衆が大晦日の船出をしねえというような極ったんじゃアありません。....
「迷信解」より 著者:井上円了
には、三百六十五日みな凶日となると申してよかろうと思う。 また、民間にて厄年、
厄日というものがある。通例、男子は二十五歳、四十二歳、六十一歳を厄年とし、女子は....