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厚さ
「厚さ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
厚さの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
応作用を使い、電流を生ずる機械を作ろうとした。初めに作ったのは、直径十二インチ、
厚さ五分の一インチの銅板を真鍮の軸で廻し、この板を大きな磁石の極の間に置き、その....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
の白いその俤が……どうやら透いて見えるようで、固くなった耳の底で、天の高さ、地の
厚さを、あらん限り、深く、遥に、星の座も、竜宮の燈も同一遠さ、と思う辺、黄金の鈴....
「山と雪の日記」より 著者:板倉勝宣
た。ここに太い落葉松が、天にとどいている。その下に、緑の草の上にテーブルと椅子が
厚さ二寸もある板でつくられた。小屋の小川に面した方とその反対側に、障子を横にして....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
、ロンドンにては四百円くらいの価なり。棺はすべて臥棺にして、長さ六尺、横二尺半、
厚さ一尺くらいなり。地面は極めて深く掘り、一家一族の棺を数重に合葬するなり。その....
「縮図帖」より 著者:上村松園
同じように――。 現在手許にある私の縮図帖は三、四十冊ぐらい。一冊ごとの枚数、
厚さというものもべつに定めていないから大そう部厚いものから極く薄っぺらなものまで....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
るとこれがよかった) ◯墓地だけに八十発おちていた。 ◯焼夷弾のカゴの大座金は、
厚さ二センチ位の大きい丸盆の大きさ。二階から屋根をぬいて階下におち、あるいは平屋....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
案内されてスコール艇長のガスコ氏が、とくに目を向けていたのは、このロケットの壁の
厚さと材料と、その構造についてであった。宇宙レンズで、強力なる宇宙線の奔流をこの....
「恐竜島」より 著者:海野十三
であろうが、その船は、ちゃちな艤装《ぎそう》のために、鉄材と扉の間にすきが出来、
厚さ三四センチのうすい板の柱のように間につめこんであったのだ。だからこの板は、扉....
「金属人間」より 著者:海野十三
のドアは、どういう必要があってかわからないが、大銀行の地下大金庫のドアのように、
厚さが一メートル近くあるものさえあった。第三のドアが、いちばんすごかった。 そ....
「崩れる鬼影」より 著者:海野十三
三十センチほど手前でパッと跳ねかえるのでした。何か兄の身体の上に三十センチほどの
厚さのものが蔽っている――としか考えられない有様でした。あとから兄に聞いたところ....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
」 「一種の自動車さ。そしてガソリンではなく原子力エンジンで動く。それから外側が
厚さ十センチの鋼板で全部包んである」 「じゃあ、戦車ですね」 「戦車は砲をつんで....
「時限爆弾奇譚」より 著者:海野十三
んな長い奴を、とても一呑みには出来んぞ」 「いや、一呑みになさるには及びません。
厚さが十|糎ぐらいの輪切になって居りますので、お皿にのせて、ナイフとフォークで召....
「西湖の屍人」より 著者:海野十三
廻しのよいのに駭かされた。 「だが遺憾ながら、昨夜|目測した室の面積に、煉瓦壁の
厚さを加えただけの数値しか、出てこなかった。つまり、隠し部屋があるだろうと思った....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
にころがり出たものは、ずっしり重い鉄片であった。その大きさは一銭銅貨ぐらいだが、
厚さはずっと厚く、そして形はたいへんいびつで、砲弾の破片のようにおもわれた。しか....
「東京要塞」より 著者:海野十三
当しっかりしたコンクリートの床になっていた。漆喰をその上に、約二センチメートルの
厚さで塗ってゆくのであった。 この漆喰は、かねて話に聞いたとおり、普通の漆喰と....