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「原っぱ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

原っぱの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
一坪館」より 著者:海野十三
大きな建物のならんだにぎやかな町だったが、それも焼けてしまって、ぺちゃんこの灰の原っぱになったため、通りすぎたのに気がつかなかったらしい。「多摩川へ行くのは、こ....
ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
よくおよいでいる。 すがすがしい気分で、急にのびてきた雑草《ざっそう》を分けて原っぱのまん中をいく二人は、みなさんよくごぞんじの東助とヒトミだった。 「あ、あ....
火星探険」より 著者:海野十三
係があるのですか」 「そうとも、大いに関係があるんだ。あのときいろいろな動物を、原っぱにつくった檻の中に収容しておいて、R瓦斯にさらしたのだ。その結果、ほとんど....
火星兵団」より 著者:海野十三
がら見まもっている。 この崖は、高さが七、八十メートルもあった。ちょうどま下は原っぱで、その向こうには、川が流れていた。川といっても、大きいどぶ川ぐらいのもの....
第四次元の男」より 著者:海野十三
ャラメルの空函ぐらい、あとは紙類がごそごそ匐っている程度である。実に一向開けない原っぱであるが、これが歌舞伎芝居なら、大ざつまを入れて、柝の音とともに浅黄幕を切....
不思議なる空間断層」より 著者:海野十三
にしろ夢の中の出来ごとではないか。いろいろと理窟に合わないこともできる筈である。原っぱの真中にいて、机がほしいと思えば、奇術のように、ぽっかりと机が飛びだしてく....
ある男の堕落」より 著者:伊藤野枝
本当にそれは一番の愉快そうな時でした。彼は私の家の庭つづきの広い南向きの斜面の原っぱで、私共の大きな飼犬と山羊を相手にころがりまわりました。彼のがっしりした、....
赤いくつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
はぴったりと、足にくっついていました。そしてカレンは踊りました。畑の上だろうが、原っぱの中だろうが、雨が降ろうが、日が照ろうが、よるといわず、ひるといわず、いや....
曠野」より 著者:小川未明
。 「なんだか、見覚えのあるような松の木だな。」 彼は、子供の時分、村はずれの原っぱに立っていた、そして、その下でよく遊んだ松の木を思い出したのでした。 「よ....
少年と秋の日」より 著者:小川未明
もう、ひやひやと、身にしむ秋の風が吹いていました。原っぱの草は、ところどころ色づいて、昼間から虫の鳴き声がきかれたのです。 正吉....
夏の晩方あった話」より 著者:小川未明
あ、お話がいいね。」と、みんなが、賛成しました。 夏の白い雲がうごく、空の下の原っぱで、子供たちは、おじさんを取り巻いて、かわいそうな子供のお話をききました。....
ねことおしるこ」より 著者:小川未明
かりませんでした。 「いませんのよ。」と、お姉さんは、帰ってきました。 「赤土の原っぱにも。」 「ええ、原っぱにも、お宮の境内にも。」 正ちゃんは、よく、その....
左ぎっちょの正ちゃん」より 著者:小川未明
はしを左手で持ってもやかましくいわぬということになったのです。そして、もとより、原っぱで、まりを投げるときは、左ピッチャーで、威張ってよかったのでした。 なん....
僕たちは愛するけれど」より 著者:小川未明
「誠さんおいでよ、ねこの子がいるから。」と、二郎さんが、染め物屋の原っぱで叫びました。 誠さんにつづいて、二、三|人の子供らが走ってゆきますと、....
ペスをさがしに」より 著者:小川未明
の方へ、いってしまったい。」と、だまってきいていた、正ちゃんが、ききました。 「原っぱの方へ、川について、とっとと、いってしまったよ。あっちの、赤い空の中へ、は....