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原価
「原価〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
原価の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
で六十銭を五十銭に下げ、三十銭を二十五銭に下げましたが、それでも売れない、昨今は
原価に足りない三十五銭、十八銭という損をした安値をいっても買人なしです、在外邦人....
「読書法」より 著者:戸坂潤
地の方針を科学的ならしめる。地方の情実や資本主義工業による様々の陋習に捉われず、
原価を決定すべき一切のファクターを総体に於て最低たらしめるべく、科学的な工業立地....
「「インガ」」より 著者:宮本百合子
の功績を逆に説法した。彼女が素敵な組織者であること、工場の生産率を高め、生産品の
原価を低めたこと。意志が強固で深い知識をもっていると云った)女! インテリ出! ....
「豪華版」より 著者:宮本百合子
いる。一方に、こうして、先ず用紙割当のための民主的な委員会を作ることは考えずに、
原価基準風に、原稿料基準の※書籍をこしらえようとするような文化の非自立性が進行し....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ょう。だが、こうなってみると、どちらも市が栄えたというもので、彼等は僅少の犠牲で
原価を取戻し、こちらは少々の手わざ足芸でうまく要領を外したという取柄があるのであ....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
で降りて戻ってきたが、男が立ち去ると、 「あの人、ヒロポン売る人よ。一箱百円よ。
原価六十何円かだから、そんなに高くないでしょ」 という。東京では、百二十円から....
「妾の半生涯」より 著者:福田英子
ゅう》これなり。絹手巾はその輸出かつて隆盛を極め、その年額百万|打《ダース》その
原価ほとんど三百余万円に上《のぼ》り我が国産中実に重要の地位を占めたる者なりき。....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
食料品店があった。この店ではミルク、バター、ジャム、ビスケット等を、ほとんど仕入
原価で売っていた。近所で、しかも同じ商品を扱っている中村屋としては、じつに迷惑な....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
はその大部分を失うものであって、これらの損耗が正確に現われるのでなければ、製品の
原価は甚だ曖昧なものとなる。 私はこの事を指摘し、あらためて正確な試験をやらせ....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
要目 一六五 生産物としての商品。既に供給と需要の法則を得たが、次に生産費または
原価の法則を求める。一六六 土地。労働及び資本。不完全な表現。一六七 資本。一回....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
。人口増加を強制し、これによって労働の価格を低め、従ってまた陸海軍費と輸出製造品
原価とを低めるのは、一国の支配者と富者の利益であるように思われるかもしれない。し....
「勧善懲悪」より 著者:織田作之助
考えず、如何にすればこれが売れるだろうかと、ただもうそればかり頭をひねった。薬の
原価代を払ったあと、殆んど無一文の状態で、今日つくった丸薬を今日売らねば、食うに....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
、考慮に入れなければならない。これは需要供給の比率である。農業者をしてその穀物を
原価以下に売らしめる食物豊富は、なるほど永続し得るものではないが、しかしその不足....
「ロボットとベッドの重量」より 著者:直木三十五
会の、経済の、根底を動揺させるからね。レーヨンの発達が、生糸を圧迫し、生糸の生産
原価の低廉が、綿糸へ影響し、そのレーヨンが、近来、人造羊毛のために、四苦八苦して....
「書物の倫理」より 著者:三木清
もこれも同じように見えたものがここでは既にその間に区別ができている。絶版になって
原価よりも高くなっているものもある。古本屋の陳列棚を見ておれば、どのような本が善....