原典[語句情報] »
原典
「原典〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
原典の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「般若心経講義」より 著者:高神覚昇
るという意味です。ただし、漢訳のお経は、これでおしまいになっておりますが、梵語の
原典にはこの真言の次に、「イテイ、プラジュニャー、パーラミター、フリダヤム、サマ....
「ルバイヤート」より 著者:小川亮作
ル的な懐疑の色調が加えられたかも知れない。 本書に収めた一四三首はペルシア語の
原典から直接訳したもので、テクストにはオマルの原作として定評のあるものだけを厳選....
「近世快人伝」より 著者:夢野久作
は、囚人の奈良原を恐るる事、想像の外であったという。ドンナに兇猛な囚人でも、奈良
原典獄が佩剣を押えて、 「その縄を解け。こっちへ連れて来い」 と云って睨み付け....
「風俗の感受性」より 著者:宮本百合子
源氏物語」が何故今日のような売れゆきを見せ、売られるためには読者へ格別の説明なく
原典の一部が削除されるかという現実の風俗一端がうかがわれる。小説が大変に売れる。....
「世代の価値」より 著者:宮本百合子
その建造物の美に直接触れているだろうか。絵画についても、彫刻についても国文学上の
原典についてもそれは云える。このことは、明かに自国の文化の評価に対して私たちの負....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
していた処を、和辻氏が最新流行の哲学である現象学を甚だ巧妙に使いこなして、パーリ
原典を片づけたのだから、僧侶学者達はいくじなくもこの素人に一時はすっかりしてやら....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
精神に向って語られているのですもの。 よみはじめる本――マルクス・エンゲルスの
原典。 西村勝三――西村伯翁の弟。 二月二十一日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 駒込....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
に没入したいと思い、特に西洋へ渡って、日本ではまだ未開拓の梵語やパリー語を学び、
原典について究理したいと欲していたのだそうだ。しかし、思いがかなわぬせいか、彼は....
「新西遊記」より 著者:久生十蘭
日本の大乗仏教は支那から来たせいで、蔵経も梵語《サンスクリット》(古代印度語)の
原典の漢訳であるのはやむをえないが、宋版、元版、明版、竜蔵版とかれこれ読みあわせ....
「読書遍歴」より 著者:三木清
間で非常な人気を集めた理由がある。レーヴィット氏もその時分デンマーク語を勉強して
原典でキェルケゴールの研究を始めていた。ヤスペルスやマックス・シェーレルなどを読....
「親鸞」より 著者:三木清
表現するために借りてこられたのであるとすれば、その引文の読み方、文字の加減などが
原典の意味に拘泥《こうでい》することなく、親鸞独自のものを示しているのは当然のこ....
「清水幾太郎さんへの手紙」より 著者:三好十郎
うことを含んでいる。そういう主義がマルクシズム=共産主義です。 マルクシズムの
原典や理論家たちの本から、経済闘争から政治闘争にわたる、階級闘争に関する理論や、....
「如何に読書すべきか」より 著者:三木清
いようにするのが肝要である。 古典を読むことが大切である如く、ひとはまたつねに
原典を読むように心掛けねばならぬ。解説書とか参考書とかを読むことも固より必要では....
「軽蔑された翻訳」より 著者:三木清
えあることが分る。 支那や日本に於ける仏教の発達の場合を見よ。この独自な発達は
原典ではなく、却《かえ》って飜訳書の基礎の上に行われたのである。或いはポエチウス....
「学究生活五十年」より 著者:津田左右吉
を学校で買ってもらって、それを主なる資料とし、日本とシナとのことについては、一々
原典を見たのではなく、何かの編纂ものによったのであろうが、その書物の何であったか....