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原口
「原口〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
原口の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ヰタ・セクスアリス」より 著者:森鴎外
て貰ったお礼に馳走をしたいというのだから、今から一しょに来てくれろと云う。相客は
原口安斎《はらぐちあんさい》という詩人だけで、霽波が社主に代って主人役をするとい....
「三四郎」より 著者:夏目漱石
ったばかりである。しばらくしてから、 「この空を写生したらおもしろいですね。――
原口《はらぐち》にでも話してやろうかしら」と言った。三四郎はむろん
原口という画工....
「田原坂合戦」より 著者:菊池寛
浦少将の第三旅団は山鹿口を、大山巖少将の第二旅団と別働隊、野津少将の第一旅団は田
原口を夫々攻撃することになり、参軍山県中将も本営を高瀬に進めた。十四日の午前六時....
「新年号の『文学評論』その他」より 著者:宮本百合子
正義感を感じさせる「回顧」が、作者の病気で十分芸術化されなかったのは残念である。
原口清という主人公の行動をもっと客観的に、さまざまの具体的モメントに現れるその性....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
彼等は壬生へは引返さないで、本願寺裏手の方を四辺《あたり》憚らず笑い興じながら島
原口まで来ました。 これからは田圃《たんぼ》――五六丁を隔ててその田圃の中に一....
「東京要塞」より 著者:海野十三
しは土木工事の請負をやっている熊谷五郎造です。うちの若い者の吉――というと本名は
原口吉治てえんですが、どこかで怪我をして、誰方やらに助けてもらって、こっちに御厄....
「田原氏の犯罪」より 著者:豊島与志雄
悪いことだ。だから秘密にそれとなく調べてくれ給え。」 それから田原さんは会計の
原口を呼んで、暫く事件を秘密にするように頼んだ。物品の不足を知っているのは田原さ....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
下りきって二十五分……水道橋をわたりきって三十分……神保町かどが三十五分……三番
原口から一ツ橋かかりが四十五分。ところで、ここで、ひょんなことが起きちまった……....
「鉄の規律」より 著者:平林初之輔
真っ蒼《さお》になり、唇は紫色に変わっていた。 三人の負傷者は直ちに、日比谷の
原口外科病院に送られた。 貨物自動車の運転手の傷は全治二週間の軽傷だったので彼....
「二十歳のエチュード」より 著者:原口統三
よ、君たちは僕の名を忘れて立ち去るだろう。 昭和二十一年十月朔日 赤城山にて
原口 統三 橋本一明君 机下 Etudes ※ 〔Appre'c....
「遁走」より 著者:葛西善蔵
ろへ行って様子を聞いてみようと思って、郊外行きの電車に乗った。 笹川の下宿には
原口(笹川の長編のモデルの一人)が来ていた。私がはいって行くと、笹川は例の憫れむ....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
死ぬまい、生きようとするだけの相だった。 菊池一族の三百騎ほどは、息ノ浜から松
原口まで、驟雨のように駈けて来たが、 「待て」 武時の命に、一ト息入れた。 「....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
日はしきりに敵の移動がみられまする」 「ふム。どの方面に」 「長野、観心寺、中津
原口、三道ともにうごいていますし、遠くの東条、石川の空にまで、黄塵が立ち舞ってい....