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原図
「原図〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
原図の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「東海道五十三次」より 著者:岡本かの子
およそその見ゆる形に側面の略図を描いてある。勿論、改良美濃紙の復刻本であったが、
原図の菱川師宣《ひしかわもろのぶ》のあの暢艶《ちょうえん》で素雅な趣《おもむき》....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
い、貴女が毎日考えてさえ分らぬ程の、咒語ですもの」秀子「左様、咒語の本文と図※の
原図とを見ねば幾等智恵の逞しい悪人でも悉く合点する事は出来ぬだろうとも思われます....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
張したのである。 外人殺傷の代償も大きかった。とうとう、尾州藩主は老中格の小笠
原図書頭が意見をいれ、同じ留守役の水戸|慶篤とも謀って、財政困難な幕府としては血....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
し幸いに一六〇四年版ゲスネルの『動物誌《ヒストリア・アニマリウム》』巻四にロ氏の
原図を出しあるを見出した、一七六七年版ヨンストンの『魚鯨博物志《ヒストリア・ナチ....
「三月の第四日曜」より 著者:宮本百合子
しくなって、元のように割合簡単にすてることを許さなくなった。隅へ番号を入れた紙を
原図の上へピンでとめていると、便所からかえって来たてる子が目を大きくしてよって来....
「新西遊記」より 著者:久生十蘭
無数の石階や石廊や拱門で縦横につながり、四千年前に消滅したテーベの栄華の宮殿の復
原図を眼のあたりに見るような幻想的な画面をつくりあげている。 空を摩して聳える....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
いい、ヒンドスタン等ではピッパル、ピパルあるいはピプルと呼ばれるとの事だ。 .)
原図、ただし果実ならびに花の図解剖諸事は白沢保美著『日本森林樹木図譜』による」の....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
図案は、楠公馬上の側面図でありますから、これが全身|丸で彫刻製作されるとなると、
原図案とはまた異ったものとなることであるが、概ねこの
原図によったものでありました....
「縮図帖」より 著者:上村松園
閉じてあるはずだ、と実に微細な点に至るまで明瞭に記憶されている。 縮図した絵の
原図は、その縮図をひらいて見さえすればすぐに憶い出せる、頭のなかにはっきりと描写....
「平ヶ岳登攀記」より 著者:高頭仁兵衛
じめて明瞭となり、平ヶ岳(平岳に作る)を八海山図幅に、鶴ヶ岳(影鶴山に作る)を藤
原図幅に収めたり、地質調査所の二十万分一詳図は、いまだ全部の完結せざる故にや、地....
「尊攘戦略史」より 著者:服部之総
、関東説に与《くみ》せば天誅すべしと、軟論公卿の表門へ貼紙があるころ、さきの小笠
原図書頭の淀駐兵以来ひそかに醸成されつつあったクーデターの気運も熟して、中川宮《....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
書でもないか、或は伝写にせよ、年齢風貌の異なっている物ならば、それからまた、その
原図を想像し、武蔵のべつな風貌や年齢などの空想に資することができるが――というこ....
「イグアノドンの唄」より 著者:中谷宇吉郎
したところで、写真を見せてやった。剥製にされた怪魚の写真と、ジュラ紀の空棘魚の復
原図とを並べたところを見ると、両者は全く一致している。これにはさすがの長女もいさ....