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「原始〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

原始の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
性急な思想」より 著者:石川啄木
であり、自然に背《そむ》くものと感じ、本来男女の関係は全く自由なものであるという原始的事実に論拠して、従来の道徳に何処《どこ》までも服従すべき理由とては無いのだ....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
目次 序1 ※9 最低度の自然民には宇宙成立に関する伝説がない/原始物質は通例宇宙創造者より前からあると考えられた/多くの場合に水が原始物質と考....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
代は国民皆兵であります。これは必ずしも西洋だけではありません。日本でも支那でも、原始時代は社会事情が大体に於て人間の理想的形態を取っていることが多いらしいのであ....
演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
来る人々に対し、私がいつも汗背の念を禁じ得ないのは我々の仕事があまりにも無秩序で原始的なことであった。 そしてこんなことは一人や二人の力ではどうにもなることで....
山と雪の日記」より 著者:板倉勝宣
初めは工合が悪かった。朝ここへ入ると、薄い黎明の日が小屋にあたって、緑の草の上に原始的な小屋が、オレンジ色に、静まりかえって見える。障子が静けさそのもののように....
海底都市」より 著者:海野十三
いる動物の世界があるのだ。いや、動物だけではなかろう。僕には見えないが、おそらく原始的な微生植物《びせいしょくぶつ》も、ここをわが世とばかりに活動して繁茂《はん....
恐竜島」より 著者:海野十三
ときラツール氏はまだ気がついていなかった。 大きな自然のふところにいだかれて、原始人《げんしじん》のような素朴《そぼく》な生活がつづいた。あるときは油を流した....
氷河期の怪人」より 著者:海野十三
あって、旧石期時代にあたる。そのころ、われらのごとき人類の先祖のもう一つその前の原始人類がすんでいたころのことである。そういえば、この怪人は、手に、たしかに石で....
地球要塞」より 著者:海野十三
をくりかえした汎米連邦の艦隊は、影も見えなかった。空と海と、そしてクロクロ島だ。原始時代の昔にかえったような、まことに単純な世界の中の一刻であった。戦争もない、....
宇宙の迷子」より 著者:海野十三
かると思う。つまりわが地球の上には、植物はうんと生えているじゃないか。日本だって原始林があるし、焼けあとのほかはどこへいっても青々している。熱帯なんかへ行くと、....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
議でございます。天狗には別に両親というものがなく、人間が地上に発生した、遠い遠い原始時代に、斯ういうものも必要であろうという神様の思召で言わば一|種の副産物とし....
亡び行く江戸趣味」より 著者:淡島寒月
鹿笛もならし、朝鮮太鼓も打つ、時にはウクレルを奏しては土人の尻振りダンスを想って原始なヂャバ土人の生活に楽しみ、時にはオクライナを吹いてはスペインの南国情緒に陶....
明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
たのである。宗教の発展の過程を三段階に分けて考えることができる。第一段階の宗教は原始的の幼稚なもので、道徳観念がはなはだ乏しくして、倫理上から見て無価値といって....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
る学問なりやとの尋問を起こすものこれあり。拙者はこれに答えて、人生の本源、宇宙の原始等を究明する学なりといいたれば、一人はこれを評してヤソ教の創世史と同一の学問....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
ろう。それには前に述べた信仰の統一が強い力であることが必要であるが、同時に武力が原始的で、何人も簡単にこれを所有し得た時は内乱は簡単に行なわれたのであるが、武器....