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「原始宗教〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

原始宗教の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
自叙伝」より 著者:大杉栄
』の、キリスト教および仏教の起源のところを読んで、やはりトルストイの言うように、原始宗教すなわち本当の宗教は貧富の懸隔から来る社会的不安から脱け出ようとする一統....
道徳の観念」より 著者:戸坂潤
あったのである。処でここに注意しておかなくてはならぬ点は、この道徳がこの際(夫が原始宗教の形をとる場合でもよい)、他ならぬ社会的強制だったという点である。道徳は....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
と宗教制度とになって現われる家族主義的宗教は、原始化主義的宗教であり、即ち一種の原始宗教であったが、そのことから当然、之は一種のトーテミズムともなって現われる。....
天皇陛下にさゝぐる言葉」より 著者:坂口安吾
服などゝいう妙テコリンの服装が奇ッ怪千万だということを露ほどもさとらぬ非文化的、原始宗教の精神によって支持せられ、人気を博しているにすぎないのである。 このよ....
人生三つの愉しみ」より 著者:坂口安吾
もって休養時の集会所、社交場とみる遺風の片鱗ではあるまいか。 だいたい、どこの原始宗教でも、男女神交遊の伝説、オミキ、沐浴の三ツは附き物である。その食べ物や行....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
然なのである。ところが実情はそうではなくて、天皇家の日本支配以前のものに相違ない原始宗教めくものが、他の土地よりもむしろ根強く残り、すでにその意味は失われている....
日記」より 著者:宮本百合子
だ。なっては大変。 夜|埃及《エジプト》文学をよむ。文学そのものとしてよりも、原始宗教心、人類の発達史的の立場から、興味をそそることが多い。 十二月十八日(月....
環礁」より 著者:中島敦
たった一人の子供では、可愛がられるのが当り前のようだが、この場合は、それに多分の原始宗教的な畏怖《いふ》と哀感とが加わっているのである。 何故、この島には赤ん....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
けです。自然の美、そのものを、神と観じようとした古人のこころはわかる気がします。原始宗教的だといえばそれまでですが」と、若い神職の説明にはどこかインテリなにおい....