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原始社会
「原始社会〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
原始社会の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「道徳の観念」より 著者:戸坂潤
けではない。だがそれにも拘らず之は立派に道徳――原始的な――なのである。でもし、
原始社会を専らこの社会的強制という一フェースからだけ考察するならば、
原始社会の機....
「絶対矛盾的自己同一」より 著者:西田幾多郎
い。個物は本能的適応的に働くのではなくして、既に表現的形成的でなければならない。
原始社会構造において近親|相姦禁止というものが強き意義を有するように、社会は本能....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
実に徴してもこの説の大なる誤謬であることを証拠立てることが出来ようかと思われる。
原始社会の法律を見るに、禽獣草木に対して訴を起し、またはこれを刑罰に処した例がな....
「私たちの建設」より 著者:宮本百合子
自由な創意を働かすことが出来たという当時の社会の事実をも語っている。 こういう
原始社会の生産が次第に進んで、日本民族は次第に一定の土地に一定の方法で行う耕作を....
「人間の結婚」より 著者:宮本百合子
彼等は絶対の驚きをもっていた。太陽や月のように、人間を支配する性の力を崇拝した。
原始社会に広く行われた信仰の一つである性器の崇拝は、人間創造の自然力に驚嘆した我....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
ないことも、又主として農業を生活の圧倒的な中心とすることも、極めて一般的に云って
原始社会の共通特色だということを思い起こす必要があるだろう。そうして見ると、こう....
「認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
経験的な社会関係の所産であることを実証しようと企てた。オーストラリヤ東半部土人の
原始社会のトーテム生活に於ける宗教的社会的必要が、経験的に生活の一定のノルムを決....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
札、落書、までも入れて)が、古代社会には古代的ジャーナリズムが(ローマの官報)、
原始社会には原始的ジャーナリズムが(太鼓、其の他による通信布告)、存在しているの....
「辞典」より 著者:戸坂潤
であるプロレタリア・ジャーナリズムに就てはすでに大部分当て嵌らない規定であるし、
原始社会のジャーナリズム現象に就ては殆ど全く通用しない規定になるからである。ジャ....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
も増して吾々自身に希望を与えるものがある。尤もその反作用として、わが国は、まるで
原始社会のように、女や子供を虐待する国柄であったような気もしないではないのだが。....
「生産を目標とする科学」より 著者:戸坂潤
も知る通り、古来の哲学学派の一見解にすぎないようだ。元来|巫術《ふじゅつ》文化の
原始社会などでは成り立たない常識である。今日までこの見解は色々の方面から抗議を受....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
に比較してはなはだ限られたものとなる。その結果、事実において見るように、土地は、
原始社会においては、稀少性も価値もゼロであり、進歩した社会においては、高い稀少性....