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原子核
「原子核〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
原子核の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
博士の調査団に加わって一週間ばかり船旅する気はないか」 「ワーナー博士って、あの
原子核エネルギーの権威であるワーナー博士のことか」 と水戸は、せきこんで訊《き....
「旅愁」より 著者:横光利一
「僕はこのへんが前から非常に好きでね。」
と矢代は横の千鶴子に笑顔で云った。
原子核の核の周囲を旋廻する光りのようなこの高架線の設計図は、誰がしたのか、偶然に....
「ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
物質の中へはいっていくのです。今に分子が見え、それから原子が見え、それからついに
原子核《げんしかく》と、そのまわりをまわっている自由電子の群が見えます。それは今....
「共軛回転弾」より 著者:海野十三
るのだ。そして互いに相手を励磁して回転を促進し、永久に停まらない。この硬い球は、
原子核の頗る大きいものだと思えばよろしい、わしが五年かかって特製したものだ。硬い....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
弾調査団員P・H・ヘンスホー博士の「科学者の国際的責任」、同S・ブルース博士の「
原子核発展に関して国際連合で討議されている問題」(四七年一月九日、東大) 米国....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
ら物理学者の関心の中心をなしている。ボールの原子構造のモデル――夫によれば原子は
原子核を焦点として電子が回転する処の小宇宙的太陽系である――によって、この問題は....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
の物質であっても、化学の発達や近代物理学の発達によって――原子構造論・量子力学・
原子核物理学・等々――、すでに幾世紀か昔のものとは甚だしく異ったものとなっている....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
から、この国の科学者たるもの、刺激されないではいられない。だから、理研に陣どって
原子核や宇宙線、微粒子に関する尖端的研究をやっている仁科芳雄博士や、杉浦義勝博士....
「科学と科学の観念」より 著者:戸坂潤
も専門科学者に聴けばよい、と考えられている。それも一応はそれでいい。吾々は原子や
原子核の性質についてはその専門の物理学者に聴かない限り全く見当もつかない。遺伝の....
「科学が臍を曲げた話」より 著者:海野十三
わけです。その方法は、水銀の原子の中核を、|α粒子という手榴弾で叩き壊すと、その
原子核の一部が欠けて、俄然金に成る。つまり物質は、金とか鉛とか酸素とか水銀とか云....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
の四種類がまず頭に浮かぶ。原子力すなわち、原子が創造せられた瞬間から原子内ことに
原子核内に潜在していた力、原子の形態を維持し、その作用の源泉となっていた力、それ....
「比較科学論」より 著者:中谷宇吉郎
によって発見されるのが当然である。 今日の原子力時代をもたらした基礎の知識は、
原子核理論である。その
原子核の構造は、陽電子、中性子、メソンなどのいわゆる素粒子....
「原子爆弾雑話」より 著者:中谷宇吉郎
源は、原子内に求めることになるであろう。 原子の蔵する勢力は殆《ほと》んど全部
原子核の中にあって、最近の物理学は
原子核崩壊の研究にその主流が向いている。
原子核....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
ない。たとい人が最大の努力をはらってもついに達する所は真理の近似値である。現代の
原子核物理学者は声をそろえてこう告白する。 信仰は真理を所有するのいいであり、....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
争はまるで夢のようであるが、既に驚くべき科学の発明が芽を出しつつあるではないか。
原子核破壊による驚異すべきエネルギーの発生が、巧みに人間により活用せらるるように....