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原宿
「原宿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
原宿の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
も亭主もねえのか」と、半七はまた訊いた。 「旦那はあります」と、庄太は答えた。「
原宿|町の倉田屋という酒屋の亭主だそうですが、文字吉は感心にその旦那ひとりを守っ....
「眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
すのでございまして。…… 四年あとになりますが、正午というのに、この峠向うの藪
原宿から火が出ました。正午の刻の火事は大きくなると、何国でも申しますが、全く大焼....
「省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
うと、九月二十一日の午後十時半近くのこと、品川方面ゆきの省線電車が新宿、代々木、
原宿、渋谷を経て、エビス駅を発車し次の目黒駅へ向けて、凡そその中間と思われる地点....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
。 仙台坂を少し下って行くと、右側に米内海軍大臣の仮寓があった。米内さんの家は
原宿だったが焼け、それ以来ここに来て居られる由。 そこを過ぎるともう焼野原。月....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
された。当時幕府に勢力のある彦根の藩主(井伊掃部頭)も、久しぶりの帰国と見え、須
原宿泊まり、妻籠宿昼食、馬籠はお小休みで、木曾路を通った。 六月にはいって見る....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
まった。草葺に住むと云うは、取りも直さず田舎に住む訳である。最近五年余彼が住んだ
原宿の借家も、今住んで居る青山高樹町の借家も、東京では田舎近い家で、草花位つくる....
「牡丹」より 著者:宮本百合子
でもなさそうにあんな指環はめていられる身分になりたいねえ」 工事が進むにつれ、
原宿に住んでいる手塚が二日置きくらいに見廻りに来た。一緒に幸雄という息子も来るよ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
うつしてのみはじめました。 「うん、材木がウンと積んであるがのう、みんなこりゃ下
原宿の嘉助が手で入れたのだのう。嘉助め、うまくやってるのう」 一人が、道一筋む....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、そのすべての役目が果されてしまうわけです。 そこで、先晩は、専《もっぱ》ら下
原宿の嘉助の娘のお蘭の出世が話題となり、後ろに聞いていたがんりきの百を大いにむず....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
は、寝るまでの間に何か仕事をしたい。 といって、仕事がない。ぶらぶらと夜の小田
原宿の景色でも歩いて見ようか知ら――と考えているところへ、 「お客様、講釈をお聞....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
十五日へのから先へ。しかし、それよりもっと先にお話ししたいのは、きのう、雨の中を
原宿の方へ浩子さんとアパート見に行きました。新聞の広告を見てね、浩子さんがひとり....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
はすっかり忘れて、美和子がうきうきと、訪ねて行った先は、四谷からはさほど遠くない
原宿であった。 その昔、下町の華族女学校といわれたほど、校風も生徒も華手である....
「猿ヶ京片耳伝説」より 著者:国枝史郎
むようになったそうです」 「あっしだって憎みますよ」 と、口を出したのは、八木
原宿の葉茶屋の亭主だという、四十がらみの男であった。 「あっしばかりじゃアない、....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
との二人は、ともかくも甲州へ行くことにした。 さて甲州へ行って尋ねたところ、栗
原宿の博徒の親分、紋兵衛という老人が、二人にとってはかなり為になる、耳寄の話を話....
「妾宅」より 著者:永井荷風
方が、何となく東洋的なる固有の残忍非道な思いをさせてかえって痛快ではないか。青山
原宿あたりの見掛けばかり門構えの立派な貸家の二階で、勧工場式《かんこうばしき》の....