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「原書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

原書の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
であるが、しかし彼の研究的の趣味は実に広くいろいろの方面に亘っていた。この訳書の原書に示された宇宙開闢論に関しては遊星雰囲気の問題、太陽系生成の問題、輻射圧によ....
深夜の市長」より 著者:海野十三
ていって長火鉢の上にかけた。それから書斎の襖を開けて、そこに積みあげてあった重い原書や百科辞典や、それから「新青年」、「ぷろふいる」、「探偵文学」、「月刊探偵」....
階段」より 著者:海野十三
へ上って行くと、其所にはいつものように四宮理学士の坐る読書机の上に、なんだか厚い原書が開かれてあり、当の四宮理学士の姿は見えなかったが、僕が三階への階段へ一歩足....
赤外線男」より 著者:海野十三
験戸棚の扉が、風にあおられたように、パターンと開く、すると棚に並べてあった沢山の原書が生き物のようにポーンポンと飛び出してきては、床の上に落ちる。引出しが一つ一....
疑問の金塊」より 著者:海野十三
でいた。しかし階下には無かった変な器械が一隅を占領していた。それは古い化学工業の原書にあるようなレトルトだの、耐酸性の甕だの、奇妙に曲げられた古い硝子管だのが、....
地球盗難」より 著者:海野十三
に読破しようと思って持って来たギブソンの「有史前に於ける生物発生論」という大冊の原書をひきよせて最初からおよそ三分の一の所を拡げて、読み耽っていたところであった....
自叙伝」より 著者:大杉栄
大きな仏和辞書と首っ引きで、一人で進んで行った。そして二学期か三学期かの初めに、原書の辞書を渡されてからは、先生の言う通りに分っても分らんでもその原書の辞書ばか....
獄中消息」より 著者:大杉栄
ille 全集一冊(鼡色の表紙)〔Molie`re〕 全集三冊(合本して)および原書仏語辞書を送ってくれ。いずれも本箱の下の棚にあったと思う。 ドイツ文学史、....
辞書」より 著者:折口信夫
る。倭名鈔のほうになると、当りがつかない。倭名鈔にはいろいろな書物が引いてある。原書からか孫引きかわからぬが、中国の本がたくさん出ている。兼名苑云……、昔はこう....
仲々死なぬ彼奴」より 著者:海野十三
止り、循環器官が停ると、もう一切のものは破壊へむかって展開するにきまっていると、原書で習った生理学の知識を思いうかべて、アーメンと小さい声で言った。彼が探偵小説....
三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
ころが、数学の本を書いてくれるなら金を出そうというので、それから島田がドコからか原書を借出して来て、二人して一週間ばかりで書上げたのがアノ本サ。早速金に換えて懐....
ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
本の中に収めてあるものの翻訳である。付録と文献・追加とだけは訳者が添加した。 ○原書改訂版に増補されている原注のうち一カ所を(本書の第三十頁第四行以下二行)本文....
黒板は何処から来たのか」より 著者:小倉金之助
ト陸軍士官学校のデヴィース――彼は後には他に転じたが――の書であった。それは独り原書で広く読まれたばかりでなく、数種の書物が翻訳され翻案されたのだった。彼の名は....
早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
。古本屋は少く、今では岩戸町の電車通りにある竹中一軒位のものだ。以前古本専門で、原書類が多いので神田の堅木屋などと並び称せられていた武田芳進堂は、その後次第に様....
色盲検査表の話」より 著者:石原忍
論文に刺戟されて出版所を変更する必要を認め、半田屋書店に交渉して欧文の分だけを金原書店に出版してもらうことにしました。 越えて昭和二年フィールリング氏がドイツ....