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原板
「原板〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
原板の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「小さいアルバム」より 著者:太宰治
した。正面だったらたまりません。あぶないところでした。でもこれはI君にたのんで、
原板のフィルムも頂戴してしまいました。焼増しなどされては、たまりませんからね。I....
「映画時代」より 著者:寺田寅彦
存するにはどうすればいいかの問題がある。音声の保存はすでに金属製の蓄音機レコード
原板によって実行されている。映画フィルムも現在のままの物質では長い時間を持ち越す....
「風立ちぬ」より 著者:堀辰雄
時からだった。 院長は私を窓ぎわに連れて行って、私にも見よいように、その写真の
原板を日に透かせながら、一々それに説明を加えて行った。右の胸には数本の白々とした....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
してフィルムのシミでしょうなどと仰有り変なコジツケをなさらない。しかし、撮影した
原板は二種あって、そのどちらも山のノドのあたりにヘソができているのだから、フィル....
「あなたも私も」より 著者:久生十蘭
ァッション・モデルのアルバイトに、テレビのスポット・モデルをしていたことがある。
原板は捜せばどこにでもあるのだろうが、醤油の瓶を抱いている写真なんかだったら、あ....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
ただ》しきが中《なか》に余の一見して長く忘るる能はざるものは、内地にて目撃したる
原板画よりも、むしろ外国蒐集家の所蔵品の写真版にせられたるものなり。独逸人クルト....
「雪」より 著者:中谷宇吉郎
いる。写真は、凡《すべ》て黒地に白く結晶が出るように細工を施してある。即ち写真の
原板上で結晶の縁に添って膜面を切取って焼きつけたものであるから、細かい外形はわか....