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原町
「原町〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
原町の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「片恋」より 著者:芥川竜之介
で、聞いてくれ給え。
お徳の惚れた男と云うのは、役者でね。あいつがまだ浅草|田
原町《たわらまち》の親の家にいた時分に、公園で見初《みそ》めたんだそうだ。こう云....
「白」より 著者:芥川竜之介
後名古屋市に限り、野犬|撲殺《ぼくさつ》を禁ずると云っている。
読売新聞。小田
原町《おだわらまち》城内公園に連日の人気を集めていた宮城《みやぎ》巡回動物園のシ....
「捨児」より 著者:芥川竜之介
たまま、こう云う話を始めたそうです――
「ちょうど今から五年以前、女の夫は浅草田
原町《あさくさたわらまち》に米屋の店を開いていましたが、株に手を出したばっかりに....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
において神会黙契されけるなり。ややありて、まず馭者は口を開きぬ。 「私は高岡の片
原町《かたはらまち》で、村越欣弥《むらこしきんや》という者だ」 「私は水島友とい....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
をかぶって歩き出した。 三 浅井因幡守の屋敷は本願寺のわきで、南小田
原町から眼と鼻の間にあるので、半七はすぐにその屋敷へゆき着いた。雨はだんだんに強....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
な男だか知らねえかえ」 それに就いて、嘉兵衛はこう答えた。池田の屋敷は小石川|
原町にあって、二百五十石の小普請組である。自分はその隣り屋敷へ出入りしているが、....
「崩れる鬼影」より 著者:海野十三
盛んに何か探しているらしいが見付からない様子だそうで、このままにして置くと、小田
原町は全滅の外ありません。直ぐ救援に帰れということです」 「その怪人の服装は?」....
「魚妖」より 著者:岡本綺堂
の家の養子になった。そうして、養父と一緒に鰻の買出しに千住へも行き、日本橋の小田
原町へも行った。 ある夏の朝である。吉次郎はいつもの通りに、養父と一緒に日本橋....
「廿九日の牡丹餅」より 著者:岡本綺堂
知れねえ。」 手の甲で口のまわりを撫でながら、男はやはりにやにや笑っていた。田
原町の蛇骨長屋のそばに千鳥という小料理屋がある。彼はその独り息子の長之助で、本来....
「あのころ」より 著者:上村松園
と浮かび上って来るのです。 北斎の※絵 母は読み本が好きで、河
原町四条上ルの貸本屋からむかしの小説の本をかりては読んでいられたが、私はその本の....
「幼き頃の想い出」より 著者:上村松園
幼い日のことどもでございます。私がまだ尋常三年生かそこらの頃、私達一家は四条の河
原町の近くに住居を持って居りましたが、その河
原町の四条下った東側に菊安という古本....
「迷信解」より 著者:井上円了
に類したる話が、先年の『読売新聞』に見えたことがある。その話は、「東京築地南小田
原町、荒物商某方へ同居せるものにて、新栄町の鍛冶屋へ奉公中、主人のすきをうかがい....
「想い出」より 著者:上村松園
母にせがみまして、その頃京都画壇再興の為に出来ました画学校に入れて貰いました。河
原町御池、今の京都ホテルの処に建物がありまして、土手町の府立女学校校長を兼ねまし....
「六日月」より 著者:岩本素白
の通りを南に向いて歩いて行く。上の高台寺そのものをも入れて、すべて此の辺りは下河
原町になって居るのである。煙草屋、荒物屋など暗い寂しい店に交って、仕出し屋、料理....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
に完成した明治四十二年の秋もすぎ、冬の訪れを感じられるようになったころ、築地小田
原町二丁目の本願寺裏の家に引越した。たしか家賃は十二円だったが、やっと落着いてみ....