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「原義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

原義の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
茶の本」より 著者:岡倉覚三
なる小家で、それ以外のものをてらうものではない、いわゆる茅屋に過ぎない。数寄屋の原義は「好き家」である。後になっていろいろな宗匠が茶室に対するそれぞれの考えに従....
近時政論考」より 著者:陸羯南
則となれり、当時わが国にありては法理いまだ民心に容らず、いずくんぞよく自由平等の原義を解せん、そのこれを見て君相を軽んじ国体を破るの邪説となすはもとよりそのとこ....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
頼む」 謙信ほどの英雄ではあったが、とうとう頼むと云ったものである。 卜伝塚原義勝は、常陸国塚原の産、その実父は土佐守といい塚原城の城主であった。 下総の....
今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
てオペラとオペレッタへの関心がたかまった。いままで日本に唯一のオペラ団であった藤原義江の団体が「ラ・ボエーム」と「タンホイザー」などを上演したほかソプラノの歌手....
社会時評」より 著者:戸坂潤
論』一月号に於ける直木三十五の紹介によると通称「おどん」)吉井勇伯自身、引いて柳原義光伯、近藤滋弥男令弟夫妻、久我通保男嗣子等々、舞台に登る役者の数も大分多いが....
白い壁」より 著者:本庄陸男
は雨の底にしぶいていた。そしてふたたび教師にその眼を移したのであるが、その時、塚原義夫のきょとんとした黒い瞳には珍らしく泪《なみだ》が浮んでいるのであった。 「....
水の女」より 著者:折口信夫
あるものは、まだ許されぬ――旧信仰退転の時が来た。奈良朝の記録は、そうした原形・原義と、ある距離を持った表現なることを、忘れてはならぬ。たとえば天の御蔭などいう....
柳原燁子(白蓮)」より 著者:長谷川時雨
を父とし、柳原二位のお局《つぼね》を伯母《おば》として生れた、現伯爵貴族院議員柳原義光氏の妹で、生母は柳橋の芸妓だということを、ずっと後《のち》に知った女《ひと....
国号の由来」より 著者:喜田貞吉
であるべき筈で、これを「常世」の国と云った。それを文字に「常世」と書くのは、その原義を失った後の当て字である。 されば推古天皇の国書に、隋を指して日没処とある....
間人考」より 著者:喜田貞吉
の者にはただ東西」と云ったという滑稽話がある。近ごろはナカマの意味が一変してその原義が忘れられ、華族中間だの、役人中間だのと、同類のものとか、同輩とかの称呼の義....
あの世の入口」より 著者:知里真志保
食い殺してしまった(こういう刀をアイヌはイペタム 〔ipe'-tam〕 と言い、原義は「人食い・刀」の意である。それで「食い殺した」などと言い方をしたのである)....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
に伝わったのであった。サンジョの者と云ってもやはり同じ流れであるが、後世ではその原義が忘れられて、或いは「算所の者」と書いて、占をしていたからの名だとか、或いは....