原論[語句情報] » 原論

「原論〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

原論の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
。あの寺の境内に百日紅《さるすべり》が咲いていた時分、この百日紅が散るまでに美学原論と云う著述をすると云うから、駄目だ、到底出来る気遣《きづかい》はないと云った....
近時政論考」より 著者:陸羯南
。 一、著者今日に至るまでその著述を出版せしことはなはだ少なし。往時かつて『主権原論』と言える反訳書を公にし、一昨年に至りて『日本外交私議』を刊行し、昨年末に『....
十二支考」より 著者:南方熊楠
まぬと好い考えが付かぬが、妻がかれこれ言うから珍しく禁酒中で、どうせ満足な竜の起原論は成るまいが、材料は夥《おお》くある故、出来るだけ遣って見よう。 まずクッ....
微妙な人間的交錯」より 著者:宮本百合子
家、人類改善の使命の自覚者である彼が他の一方では極めて実務家で、理想の懐疑者、「原論」の嫌悪者、実利主義者である。 理想家ルースは左翼のリーダアになったかもし....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
ことになる*。 * 以上の諸説に就いては石川日出鶴丸教授の原理的な労作「生理学原論」(雑誌『生理学研究』)に依る。 さて、生物学乃至生理学のこの実証的研....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
石や鴎外ならざる時代を語ることについて書いて下さったことがあった、ああいうことも原論としてはわかっているのだけれども、書いてゆくそのことで新しい世界をひらいてゆ....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
究書に愛想をつかしながらなおも良書を探していると、福島県の人半谷清寿氏著の「養蚕原論」があらわれ、私はこれを見て初めてここだなと肯くところがあったのである。 「....
脱出と回帰」より 著者:中井正一
脱出を説くのである。 シルレルが、その『美的教育論』に、スペンサーが、『心理学原論』に、さらにジャン・パウル、ベネケ、グランド・アレン、カール・ミュラー、ハド....
純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
確に最も明快に表現出来ることをば、リカルドがしばしばなしたように、またミルが経済原論の到る所になしたように、通常の用語を用いてすこぶる不正確にすこぶる困難に説明....
スポーツの美的要素」より 著者:中井正一
きものである。シラーが『人間の美的教育論』にのべており、スペンサーがその『心理学原論』にのべ、ジャン・パウル、ベネケ、シェリー、グラント・アレン、カール・ミュラ....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
ると訊くと、二葉亭は極めて面羞げな顔をして、「誠にお恥かしい事で、今時分漸と『種原論』を読んでるような始末で、あなた方英書をお読みになる方はこういう名著を早くか....
山の人生」より 著者:柳田国男
のが、単に由緒久しき名物の餡餅であったことを知るに至っては、心窃かに在来の宗教起原論の研究者が、いたずらに天外の五里霧中に辛苦していたことを、感ぜざる者は少なく....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
旅人が殊に鳥類の声姿に、心を引かれるのも由来があることらしい。これも芸術の起原論と同様に、美しいということはむしろ結果であって、以前は今よりも一段と彼等の挙....