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「原隊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

原隊の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
陣中日誌(遺稿)」より 著者:山中貞雄
歩もあれバ 亦、棋士が手に困ってひょいと突く香の上の端歩もある。 吾が○○部隊大原隊はあたかもハシ歩の様なもんである。 北支の原野に乗り出したものの、相対する敵....
さようなら」より 著者:田中英光
国に仕向ける侵略戦争はとめどがなくなり、ぼくも補充兵として召集を受け、半年足らず原隊で人殺しの教育を受けてから北支の前線に引張りだされた。その頃から日本人は肉親....
散華」より 著者:太宰治
は? というのが、四通の中の、最初のお便りのようである、この頃、三田君はまだ、原隊に在って訓練を受けていた様子である。これは、たどたどしい、甘えているようなお....
未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
るのだ。たいへんな任務であった。 彼は、早速《さっそく》その夕刻《ゆうこく》、原隊《げんたい》から、所持品一切をもって、隊本部へ移った。 彼のために、一つの....
空中漂流一週間」より 著者:海野十三
うが後になりまして……」 「いや、かまわない。が、報告とはどういうことか。まさか原隊復帰の許可が下りたというのでもなさそうだが」 「その原隊復帰のことで、大尉ど....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
いました。当地も日々空襲で汽車不通」十二日に友人が広島へゆき調べてくれましたが、原隊では本人当日軽傷なるも行方不明とのこと。いろいろ調べたが不明。四五日したら患....
次郎物語」より 著者:下村湖人
のラジオはアナウンサーの切々たる情感をこめた声をとおして、戒厳司令官の兵に対する原隊復帰|勧告の言葉をつたえ、いよいよ事態の切迫を思わせた。司令官は、その中で、....
戦死者の凱旋」より 著者:田中貢太郎
に元の静けさにかえるのであった。 そのうちにその跫音は戦死した勇士の霊が懐しの原隊へ帰って来るのだと云う事がわかった。しかし、その靴音の聞えるのは控兵と不寝番....