厭く[語句情報] » 厭く

「厭く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

厭くの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
応仁の乱」より 著者:菊池寛
(即ち時勢だ)と言い放って居るのである。 故に共同の敵なる畠山持国を却けるや、厭く迄現実的なる宗全は、昨日の味方であり掩護者であった勝元に敢然対立した。尤も性....
富貴発跡司志」より 著者:田中貢太郎
、もう命を奉って、悪簿に記したところだ」 「―郷―は、田が数十|頃あるが、貪縦で厭くことがなく、しきりに隣接地を自分の物にしているが、その手段が甚だよくない、ひ....
次郎物語」より 著者:下村湖人
いたことである。次郎はいつもそれが気になって仕方がなかった。その日も、ままごとに厭くと、お兼にくるりと尻を向けてお鶴と差向いになったが、その時、早速眼についたの....
くだもの」より 著者:正岡子規
ら牛が襲うて来やしまいかと恐れて後振り向いて見てはまた一散に食い入った。もとより厭く事を知らぬ余であるけれども、日の暮れかかったのに驚いていちご林を見棄てた。大....