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「厭勝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

厭勝の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
射た、因ってこの日を陶里樺《とうりか》(兎射)と称えたと出《い》づ。これは兎害を厭勝《まじない》のため兎を射る真似をしたのだろ。天主僧ガーピョンの一六八八|至《....
魔法修行者」より 著者:幸田露伴
語ったら、一月や二月で尽きるわけのものではない。例えば魔法の中で最も小さな一部の厭勝の術の中の、そのまた小さな一部のマジックスクェアーの如きは、まことに言うに足....
十二支考」より 著者:南方熊楠
あした》近く体へ復《かえ》るので里閭《りりょ》これと交際を絶ち、諸《もろもろ》の厭勝《まじない》を行いその侵入を禦《ふせ》ぎ、田畠には彼が作物を損じに来る時、そ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
》ぶようだが、本は鼠が大黒柱を始め建築諸部を損ぜぬよう、鼠を捉うるまねしてこれを厭勝《ようしょう》したのであろう。 今日ボンベイ辺の下等民は鼠を鼠叔父と呼び、....
知々夫紀行」より 著者:幸田露伴
路あまりの女の髪は銀杏返しというに結び、指には洋銀の戒指して、手頸には風邪ひかぬ厭勝というなる黒き草綿糸の環かけたるが立出でたり。さすがに打収めたるところありて....