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厰
「厰〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
厰の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大阪万華鏡」より 著者:吉行エイスケ
くりによって時局が平穏のうちに解決されると、南京政府は中央銀行を設け、上海造幣|
厰《しょう》を開いた。めずらしく支那内地に戦争がなかったので銀需要の思惑は、これ....
「文芸の哲学的基礎」より 著者:夏目漱石
に対して起す情緒は実際偉大なものに相違ありません。私は今日ここへ参りがけに砲兵工
厰《ほうへいこうしょう》の高い煙突から黒煙がむやみにむくむく立ち騰《のぼ》るのを....
「硝子戸の中」より 著者:夏目漱石
根船に乗るのである。私は彼らがいかに予期に充《み》ちた心をもって、のろのろ砲兵工
厰《ほうへいこうしょう》の前から御茶の水を通り越して柳橋まで漕《こ》がれつつ行っ....
「指輪一つ」より 著者:岡本綺堂
あ。」と、僕は思わず叫びました。東京のうちでも本所の被害が最もはなはだしく、被服
厰跡だけでも何万人も焼死したというのを知っていたので、本所と聞いただけでもぞっと....