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厳刑
「厳刑〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
厳刑の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
らを矯正する見込みはない。したがって、教師の側でも非常手段として、引廻し其の他の
厳刑を案出したのかも知れない。 教師はみな羽織袴または洋服であったが、生徒の服....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
人として江戸に護送されたものもある。民間にある志士、浪人、百姓、町人などの捕縛と
厳刑とが続きに続いた。一人は切腹に、一人は獄門に、五人は死罪に、七人は遠島に、十....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
件に関係して縛に就いた先輩|師岡正胤をはじめ、その他の平田同門の人たちはわずかに
厳刑をまぬかれたというにとどまり、いずれも六年の幽囚を申し渡され、正香その人はす....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
た、この時節になっても大義をわきまえずに、賊徒と謀を通ずるような者は、朝敵同様の
厳刑に処せられるであろう。この布告が東山道総督執事の名で発表せらるると同時に、そ....
「傾城買虎之巻」より 著者:直木三十五
処分法が苛酷であったから、寺社奉行と相談の上改めた事よりも、講談俗書では矢張り、
厳刑のままの方が名高い。 通仙仕方がないから又京都へ行く。ここも面白くないから....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
も甚だ峻厳を極めて、いやしくも命に違う者は毫末《ごうまつ》も容赦するところなく、
厳刑重罰をもって正面よりこれを抑圧したのであった。即ち「撃レ非如レ鷹」と言われた....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
。 この頃の事である、幕府時代から引続いて切支丹宗門は禁制であって、その信徒は
厳刑に処する掟であったにもかかわらず、長崎地方にはこの信徒が絶えなかった。尤も王....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
現わすものである。そして彼は、プティー・ジェルヴェーの事件はこれを保留しておき、
厳刑を請求しながら弁論を終えた。
ここに
厳刑というのは、読者の知るとおり、無期....
「迷信解」より 著者:井上円了
住めるある家の主婦にして、自ら幽霊を装いて詐欺をなしたること発覚したれば、本人は
厳刑に処せられたり」という話がある。これ偽造の幽霊と申すものじゃ。 また、偶然....