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厳禁
「厳禁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
厳禁の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「去年」より 著者:伊藤左千夫
某の九十頭など、その惨状は目に見えるようである。府内はいっさい双蹄獣の出入往来を
厳禁し、家々においてもできる限り世間との交通を遮断している。動物界に戒厳令が行な....
「鍵から抜け出した女」より 著者:海野十三
握って腕金の錘りにまで届かせることができるのだった。だが監禁室にはそんな棒切れは
厳禁になっている。いや棒切れどころか、硬いものは釘一本|小楊子一本でも許されない....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
」 ◯先日F君の話によると、まだ風船爆弾はあがっているよし。 アメリカでも報道
厳禁だそうだから、かなり被害があるらしい。 五月二日 ◯昨五月一日、ヒットラー....
「海底都市」より 著者:海野十三
者がこの国へ入りこんで、勝手なことばかりをして、荒しまわったものですから、それで
厳禁《げんきん》ということになってしまったのよ」 「ははあ。彼等は一体どんなこと....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
帰らせていいのかを検事に尋ねた。 「ああ、元の部屋へ行って貰おう。やっぱり外出は
厳禁だよ」 検事はそう言い置いて、家政婦の部屋へ行った。小林の部屋は一階の右の....
「今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
をもって、わが国攻略を狙っているという情報が入ったため非常警戒となり、遂に通信|
厳禁となった由である。 しからば、その抱合兵団とは、どんなものであるか。それが....
「四次元漂流」より 著者:海野十三
で急にあたりの暗さを増した。ここ捜査課はいつもとちがい、この日は電灯をつける事が
厳禁されていたので、夕暗は遠慮なく書類机のかげに、それから鉄筋コンクリートを包ん....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
あげく、見つからなかったというのなら諦めもつくが、飛行島を眼の前にしながら、上陸
厳禁という艦長の命令は、あまりにもつらいことだった。だが、軍規は、あくまで厳粛で....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
ませんか。」 二十五 「それッきり、危うございますから、刃物は一切
厳禁にしたんです。 遊びに来て下さるも可し、夜伽とおっしゃるも難有し、ついでに....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
ぐれた人格者として愛慕されたのであるが、たまたま咽喉を病み、演説や説教を医師から
厳禁されたので、止むなく永久に教職を擲つこととなった。彼のロンドン生活はそれから....
「梵雲庵漫録」より 著者:淡島寒月
を覚えている。 その頃の上野には御承知の黒門があって、そこから内へは一切物売を
厳禁していたから、元の雁鍋の辺から、どんどんと称していた三枚橋まで、物売がずっと....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
を、何故悲しいのか、オイオイとばかり泣いていた。面会所で泣くことと怒ることだけは
厳禁してもらいたい。そしてニコニコと笑っていてもらいたい。 入獄するチョット前....
「画室談義」より 著者:上村松園
ないかと思われそうなことをやっていますが、本人の私はとても真剣なのです。 入室
厳禁の画室のことですから誰も見ていないので笑われはしませんが、だれか垣間見ていた....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
まだ公認教の名称を置かず、公認教の制度を設けざるのみ。維新以前はわが政府ヤソ教を
厳禁し、維新以後はその禁を解くも、なおこれを黙許せるのみにして、いまだ公許するに....
「心霊の抱く金塊」より 著者:大倉燁子
。皆さんの中で行って見たい人があるなら、私が案内して上げよう、但し慾を出すことは
厳禁だよ、が、それも今年はもう駄目だ、秋も中頃となっては寒くて行かれないから、来....