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去り状
「去り状〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
去り状の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「南北の東海道四谷怪談」より 著者:田中貢太郎
か」 伊右衛門はお岩を己の有にできるので心でほくそ笑んだ。 「別れておっても、
去り状はやってないから、やっぱり夫婦、舅殿の讐も打たし、妹婿の讐も打たす」 直....
「巷説享保図絵」より 著者:林不忘
と申すのに、何のさしさわりもあるまいと存じます――いえ、全く、わたしはこの高音に
去り状をやったおぼえはないのでござります。
まあ、これは、手前の内輪のはなしに....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
心配し出したのはお通であった。信頼しきっていた許婚の又八から、ふいに受けた一片の
去り状は、又八が戦場で死んだと聞くより大きな心の傷手であった。あの本位田家の婆様....