»
去る
「去る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
去るの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
の戦場に馬を駆り、頭をさがすのである。亡霊が夜半の疾風のように速くこの窪地を通り
去るのは、刻限におくれたために、大いそぎで夜明け前に墓場へ帰ろうとしているのだと....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
。何事かと聞けば隣長屋に明店ありしに突然|暮方二人の男来りてその家の建具類を持ち
去る、大方家作主の雇いしものならんと人も疑わざりしを、深沢が見咎めて糺せば詞窮し....
「墓」より 著者:秋田滋
え失せてしまうのです。ああ、考えてもみて下さい。そのひとはただあなたの前から消え
去るばかりではなく、永久にこの地上からその姿を消してしまうのです、つまり、死んで....
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
る。これは懐郷の悲しみだけであろうか? いや、自分はリスポアでなくとも、この国を
去る事が出来さえすれば、どんな土地へでも行きたいと思う。支那《しな》でも、沙室《....
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
ないと思ったからでございます。同時にまた私の進まなかった理由の後《うしろ》には、
去る者は日に疎《うと》しで、以前ほど悲しい記憶はなかったまでも、私自身打ち殺した....
「首が落ちた話」より 著者:芥川竜之介
せん》後とかく素行|修《おさま》らず、酒と女とに身を持崩《もちくず》していたが、
去る――日《にち》、某酒楼にて飲み仲間の誰彼と口論し、遂に掴《つか》み合いの喧嘩....
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
た。それは丁度|愈《いよいよ》お芳が田舎へ帰ろうと言う前日だった。お芳がこの家を
去ることは重吉夫婦には嬉《うれ》しいらしかった。が、反ってお鳥には一層苛立たしさ....
「秋山図」より 著者:芥川竜之介
れてみせる。――翁はそう心に期《ご》しながら、とうとう秋山図を残したなり、潤州を
去ることになりました。
それからまた一年ばかりの後《のち》、煙客翁は潤州へ来た....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
ば不足のない侏儒でございます。
神秘主義
神秘主義は文明の為に衰退し
去るものではない。寧ろ文明は神秘主義に長足の進歩を与えるものである。
古人は我....
「将軍」より 著者:芥川竜之介
おかわばた》捕物《とりもの》の場《ば》」と書いてあった。
年の若い巡査は警部が
去ると、大仰《おおぎょう》に天を仰ぎながら、長々《ながなが》と浩歎《こうたん》の....
「少年」より 著者:芥川竜之介
ち》に十《とお》ばかりの挿絵を含んでいる。彼はまず浦島太郎の竜宮《りゅうぐう》を
去るの図を彩《いろど》りはじめた。竜宮は緑の屋根瓦に赤い柱のある宮殿である。乙姫....
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
でいる所であった。彼はしばらくその水面を目測しているらしかったが、急に二三歩汀を
去ると、まるで石投げを離れた石のように、勢いよくそこを飛び越えようとした。が、今....
「青年と死」より 著者:芥川竜之介
―物は試しですからまあやって見るのですね。
――早速そうしましょう。(二人とも
去る)
×
腰元《こしもと》が大ぜいで砂をまいている。
....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
らひ、たゞ水の泡にぞ似たりける。知らず、生れ死ぬる人、何方より来たりて、何方へか
去る。』……」 母「何だえ、それは? 『お文様』のようじゃないか?」 僕「これで....
「三つの宝」より 著者:芥川竜之介
いう宿屋があります。では御大事にいらっしゃい。 王子 そうか。ではさようなら。(
去る) 第三の盗人 うまい商売をしたな。おれはあの長靴が、こんな靴になろうとは思....