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参与
「参与〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
参与の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「松江印象記」より 著者:芥川竜之介
をもって許さなければならないと思っている。なぜといえば、天主閣は、明治の新政府に
参与した薩長土肥《さっちょうどひ》の足軽《あしがる》輩に理解せらるべく、あまりに....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
れた。これにはギリシア-エジプト派の天文学者、ソシゲネス(Sosigenes)が
参与したのである。それでこの改正暦のことをジュリアン暦と名づける。しかしこの暦も....
「演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
を持たなければならぬ。 ○演技とは俳優が「自己の」肉体を通じて、作中人物の創造に
参与し、これを具体化し完成せしむることによって自己を表現せんとする手続きをいう。....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
し、人は本来平等なり、貧富智愚によりて権利に差違あるべからず、何人も国の政事には
参与するの天権あり、これを実行するは代議政体に如くなし、 と。この説やもって旧時....
「流行暗殺節」より 著者:佐々木味津三
のかされて三人、――その小五郎は、誰だと思っちょるんじゃ。木戸|孝允で御座候の、
参与で侯のと、御新政をひとりでこしらえたような顔をしちょるじゃないか。――斬って....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
は、あまり遠くない将来に於て、イエスが雲に乗りて地上に再臨し、地上の人類の審判に
参与するのだと信じて居た。無論これ等が皆迷信であることは言うまでもない。イエスの....
「学生と教養」より 著者:倉田百三
最も多い論拠である。マルクスの如く歴史の発展を物力の必然として人間の道徳的努力の
参与を拒むことは、たといその結果が理想社会に到達しようと、人間性を侮蔑するもので....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
いたけれども、憂慮の痕は大して見えなかった。だが、おそらく、テルソン銀行の機密に
参与する独身の行員たちというものは、他人の苦労に主としてかかりあっていたのであろ....
「秋の筑波山」より 著者:大町桂月
子顕家、鎮守府将軍となりて陸奥に至りし時、親朝は評定衆、兼引付頭人となりて国政に
参与したり。後に下野守護となり、大蔵権大輔となり、従四位を授けられ、修理権太夫に....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
で、西と東でドサクサ狙いのいずれ劣らぬ田舎豪傑。夙に中央に接し、中央の軍略政略に
参与したこともあるだけに、如水の方がアカ抜けているが、ドサクサの一旗組というもの....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
ロシアの政府中には大教院ありて、全国の宗教に関する事件を議決するなり。その議事に
参与するものは大教正、教正等なり。ここにて決したる議事は、必ず帝王の認可を得るを....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
であるにもせよ、それらの作は、それらが放射する不思議な輝きの度合だけ、天才精神に
参与しているのである。――この輝きは精神の、明澄でしかも痛切な瑜珈のようなもので....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
な、立派な京都の公家衆までが、自ら身をこの家人なる賤民の群に投じて、幕府の政治に
参与する。ついにその子孫には、今日毛利公爵の如き立派なお方が、この鎌倉の御家人な....
「「特殊部落研究号」発行の辞」より 著者:喜田貞吉
べし。 拝啓。ますます御多祥奉慶賀候う。さて小生義多年日本歴史地理学会の経営に
参与仕り、雑誌「歴史地理」の誌上に於いて、広く斯学に関する研究を発表致し来りおり....
「ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
の存在の中にあるこの闘いの意味が何であるかを知らない。眼をとじてわれわれはそれに
参与する。が、すでにわれわれの本能は、われわれのだれもがこの戦いに加わったことが....