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「参着〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

参着の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ももらさぬ厳重な警備でした。むろん、伊豆守はことごとくお待ちかねでしたので、右門参着と聞くやただちにご寝所へ通して、刻下に人払いを命ずると、すわるもおそしと声を....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
と、出血を防ぐために切腹した上をきりきりと巻き止めて、苦痛をこらえつつ伊豆守のご参着を待ちうけていたにちがいないのです。それが証拠には、さし入れた名人のその手に....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
明けの七ツ、道中いたってのごきげんで、おそくも夕景六ツ下がりまでには品川の宿へご参着のご予定、という宿役人からの急飛脚がございましたものでしたから、将軍家ご名代....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
どこにござります」 「おお、菊か。菊路か」 「あい、遅なわりました。只今ようやく参着致しましてござります。お早く! お早く! 御無事なお顔をお早く見せて下さりま....
源氏物語」より 著者:紫式部
がうずめられた。院はもとよりのこと、お后方、東宮から賜わった御使いが次々に葬場へ参着して弔詞を読んだ。悲しみにくれた大臣は立ち上がる力も失っていた。 「こんな老....
四十八人目」より 著者:森田草平
という噂を耳にした。いや、大石殿ばかりではない、旧浅野家の浪人どもおいおい江戸に参着して、何やら不穏なことを企んでいるという風説もある。もっとも、風説にすぎぬか....
私本太平記」より 著者:吉川英治
さかんな伝令があり、 ――きっと勝運をひらいてみせます。大内、厚東の新手の勢も参着したよし。ねがわくばなおぞくぞく、新鋭の隊を、前線へおくり出し給わりたい。 ....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
報が安田義定、次に、蒲冠者範頼、源九郎義経、一条忠頼といった順に、ほとんど同日に参着している。 こんな天下の大事も、その道中には、ざっと一週間の日時がかかって....