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参考書
「参考書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
参考書の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
った私は、午後と夜とをこの座敷で、はなはだ泰平に暮す事が出来た。が、同時にまた、
参考書と着換えとを入れた鞄のほかに何一つない私自身を、春寒く思う事も度々あった。....
「十円札」より 著者:芥川竜之介
わ》られた人のように、十円札をポケットへ収めるが早いか、そこそこ辞書《じしょ》や
参考書の並んだ書棚《しょだな》の向うへ退却した。あとにはまた力のない、どこかかす....
「地球を狙う者」より 著者:海野十三
が、隅々には、いろいろな器械をいれた函が雑然と並んでいた。またテーブルのうえには
参考書やノートなどが、うず高く積まれてあった。壁には、博士のヘルメット帽子がかか....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
また読書によってもよほど誘い出されたことと思う。 学校では、学校で渡す教科書や
参考書のほかは、いっさい読書を厳禁してあった。しかしいろんな書物がひそかに持ちこ....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
ものが出来あがりました。その代り、机の上が俄かに広くなったので、仕事をするときに
参考書などを幾冊も拡げて置くには便利になった。 さりとて、三十七、八年も親しん....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
番残念です、』とKは愈々憮然たる顔をした。 目録というは売品では無い。営業上の
参考書である。が、丸善が最も誇るべきものゝ一つは此外国の各種の目録で、Kが専ら其....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
自分は戦車の銃手はつとめましたが、飛行機の上の射撃はまだ教育をうけておりません。
参考書でもあったら、ちょっと……、ここへ放ってください」 「ばかをいえ。今になっ....
「新学期行進曲」より 著者:海野十三
ば、いいんだよ。受験書なんか、一冊で沢山だ。この間も勘定したら、お前は漢文の受験
参考書だけでも二十七冊も集めていやがった。まるで蒐集マニアだ。 母親 蒐集マニア....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
稗官野乗がいい加減な出鱈目を列べるのも少しも不思議はない。馬琴自身が決して歴史の
参考書として小説を作ったのでないのは明らかで、多少の歴史上の錯誤があったからとて....
「健康と仕事」より 著者:上村松園
れを掴むことができたのである。博物館や図書館へ運んだ疲れた体で、画室をかき廻して
参考書を調べ、それらの中にも見つからずうとうとと眠り、さて目ざめてから用を達しに....
「私の机」より 著者:岡本綺堂
景なものが出来あがりました。その代り、机の上が俄に広くなったので、仕事をする時に
参考書などを幾冊も拡げて置くには便利になった。 さりとて、三十七、八年も親んで....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
劇壇の正しい記録でなく、老いたる劇作家の昔話に過ぎないのである。 わたしは何の
参考書にも拠らず、単に自分の遠い記憶をたよりに、見るまま聞くままをそれからそれへ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
しこれをやるには始めから仏教を知らんではやれない訳ですが、やはり問答の教科書及び
参考書が沢山あって、年々それに相応する取調べをして、一年一年に及第して二十年間の....
「勝ずば」より 著者:岡本かの子
女学校へ上げてあげますよ」そう云って優しく背中を撫でて呉れた叔母の手。受験準備の
参考書をわざわざ一緒に神田まで買いに行って呉れたり、活動に芝居に誘って呉れた叔母....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
和歌史としてこれまで出たものの中では一ばん優れたものである。また右に述べたことの
参考書としては折口信夫博士『古代研究』三冊、武田祐吉博士『国文学研究』三冊、西田....