参賀[語句情報] »
参賀
「参賀〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
参賀の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「源氏物語」より 著者:紫式部
してこの人を出入りさせていれば幸福感は十分大臣にあるであろうと見えた。 源氏の
参賀の場所は数多くもなかった。東宮、一院、それから藤壺の三条の宮へ行った。 「今....
「源氏物語」より 著者:紫式部
、新しい春になった。元日には院の御所へ先に伺候してから参内をして、東宮の御殿へも
参賀にまわった。そして御所からすぐに左大臣家へ源氏は行った。大臣は元日も家にこも....
「源氏物語」より 著者:紫式部
た感じを宮もお覚えになった。そんな所へ千人の高官にあたるような姿で源氏がわざわざ
参賀に来たのを御覧になった時は、わけもなく宮は落涙をあそばした。源氏もなんとなく....
「源氏物語」より 著者:紫式部
っております。自身たちについての祈りなどをいたすものでございません」 朝の間は
参賀の人が多くて騒がしく時がたったが、夕方前になって、源氏が他の夫人たちへ年始の....
「源氏物語」より 著者:紫式部
ことを思う間もないふうで、ただ普通に祝品を贈って来ただけであった。宮がたや高官の
参賀も多かった。 院内にもこの若君を珍重する空気が濃厚に作られていながら、院の....
「源氏物語」より 著者:紫式部
しかった。 物|思ふと過ぐる月日も知らぬまに年もわが世も今日や尽きぬる 元日の
参賀の客のためにことにはなやかな仕度を院はさせておいでになった。親王がた、大臣た....
「源氏物語」より 著者:紫式部
と尚侍は言っていた。あとからも来た高官たちはここでいっしょになって三条の宮へ
参賀をするのであった。朱雀院の御恩顧を受けた人たちとか、六条院に近づいていた人た....
「魔都」より 著者:久生十蘭
棚引き、聖寿万歳を寿《ことほ》いで鶴も舞い出でよう和やかな日和。
輪飾をつけた
参賀の自動車が立毛の帽子や金モールを乗せてスイスイと走せ違う大手前へ、今しも楽隊....
「にらみ鯛 」より 著者:佐藤垢石
ご窮乏はひとしおであったのである。 宮中の嘉例として、新年の御宴には雉子酒を、
参賀者に下し賜わった。雉子酒というは、雉子の笹肉を熱い酒に入れて、賞啖するのであ....
「ハイカラ考」より 著者:木村荘八
コチコチに踏みかためられたという――文部大臣の森有礼がまだ降りやまない雪の中を、
参賀に出ようとすると、あっという間に刺客の手にかかって、やられてしまった。 森....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
けれど 見し世の人は交じらはず 参り罷ンづる顔のみぞ変れる と、新朝廷の大内へ
参賀につどう人々の春めき様を写している。去年も今年も、よろず正月の春景色に変りは....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
で三ヵ日には鼓の音がもれていたくらいなもの。 柳営の門にも、例年の大紋烏帽子の
参賀や式事すがたは見られず、代りに、おちおち正月気分も味わえずに征途へついてゆく....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
こにそんな飢えがあるかのようにしか眺められない。 正月の節会 小朝拝、百官の
参賀 朝覲の行幸 二ノ宮(東宮・中宮)の大饗 子の日遊び と、毎日が行事....