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又借り
「又借り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
又借りの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
せる。其の代りには堅いから十四日晦日に作料を取れば直ぐにチャンと払いまして、今度
又借りて飲むよと云うから、何時《いつ》でも棟梁さん宜しいと云われ、随分売れた人で....
「浮動する地価」より 著者:黒島伝治
すのは不可能だと感じたのに違いない。彼は、なお、土地を手離すまいと努力した。金を
又借り足して利子を払った。しかし、何年か前、彼に、土地を売りつけに来た熊さんは、....
「西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
も、これ切り参りませんという銭貰いじゃアねえ、金が有れば遣ってしまい、なくなれば
又借りに来る、是れだけの金主を見附けたのだから僕の命のあらん限は君は僕を見捨るこ....
「お久美さんと其の周囲」より 著者:宮本百合子
りた丈の物に礼まで添えて返したのだけれ共、種々已を得ない事情が有ったので、自分が
又借りを仕て仕舞ったと云う事を話して行った。 祖母は涙の出る程怒って、 「そ....
「作家的思想」より 著者:豊島与志雄
と罰」―― 七月の初め、恐ろしく暑い時分の夕方ちかく、一人の青年が、借家人から
又借りしているS横町の小部屋から通りへ出て、何となく思い切り悪そうにのろのろと、....