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又右衛門
「又右衛門〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
又右衛門の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「映画時代」より 著者:寺田寅彦
いてまたわが国の剣劇の大立ち回りが大衆の喝采《かっさい》を博するのであろう。荒木
又右衛門《あらきまたえもん》が三十余人を相手に奮闘するのを見て理屈抜きにおもしろ....
「吉良上野の立場」より 著者:菊池寛
いつもの癇癪だ)と、家来たちは目を見合わせて、二人の江戸家老、安井彦右衛門と藤井
又右衛門の部屋へ走って行った。 内匠頭は、女どもに長上下《ながかみしも》の紐を....
「仇討禁止令」より 著者:菊池寛
まち勢力を占めた。 藩論は、鳥羽伏見の責任を、出先の隊長であった小夫兵庫、小河
又右衛門の二人に負わせて、切腹させることになった。 二人の首が、家老蘆沢伊織、....
「鍵屋の辻」より 著者:直木三十五
一 張扇から叩きだすと、「伊賀の水月、三十六番斬り」荒木
又右衛門|源義村《みなもとのよしむら》――琢磨兵林《たくまひょうりん》による、秀....
「乱世」より 著者:菊池寛
手筋を以乍恐朝廷へ御取成寛大の御汰沙|只管奉歎願誠恐誠惶 謹言 酒井孫八郎 吉村
又右衛門 沢|采女 三輪権右衛門 大関五兵衛 服部|石見 松平|帯刀 成瀬|隼人....
「地中魔」より 著者:海野十三
い機械が綺麗になくなってしまったんだ」 不思議も不思議! ホラ探偵|大辻
又右衛門 「地底機関車というのは、素晴しく速力の速い穴掘り機械で、今日世界に一つ....
「長篠合戦」より 著者:菊池寛
して総て弾疵十七ヶ所に達したと伝えるから、その奮戦の程が察せられる。昌景の士志村
又右衛門、昌景の馬の口を押えて、退軍して士気を新にすることを奨めた。そこで馬を返....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
まって、じっとながめているような人ですね。」 「御覧なさい、小さな宮本武蔵や荒木
又右衛門がいますよ。」 「ほんとに、江戸じゃ子供まで武者修行のまねだ。一般の人気....
「映画雑感(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
た人が出るであろうという気長い希望をいだいてそうしてそれまでは与えられたる「荒木
又右衛門」を、また「街のルンペン」をその与えられたる限りにおいて観賞することに努....
「大阪を歩く」より 著者:直木三十五
俗称野麦と称した所にいたらしいが、機があったら、私は彼と一緒の高座へ上って「荒木
又右衛門」でも弁じてみようと思っている。 こういうことは、私は、好きらしい。だ....
「連環記」より 著者:幸田露伴
の花、常夏の花などにつけて、定基の母の歌をおこしたのに右衛門の返ししたのもあり、
又右衛門の家に定基の母が宿って、夜ふかき月をながむるに虫の声のみして人皆寝しずま....
「橋」より 著者:池谷信三郎
か、花嫁の悲しげな眼差し、あるいはイブセン、蒋介石、心中、保険魔、寺尾文子、荒木
又右衛門、モラトリアム、……等といっしょに、荒縄でくくられ、トラックに積みこまれ....
「安吾武者修業」より 著者:坂口安吾
門、荒川熊蔵などという忍術使いや豪傑から、上泉伊勢守、塚原卜伝、柳生十兵衛、荒木
又右衛門などの剣客等、すべて痛快な読み物である。子供たちはそれぞれヒイキがあった....
「不在地主」より 著者:小林多喜二
この一篇を、「新農民読本」として全国津々浦々の「小作人」と「貧農」に捧げる。「荒木
又右衛門」や「鳴門秘帖」でも読むような積りで、仕事の合間合間に寝ころびながら読ん....
「かたき討雑感」より 著者:岡本綺堂
ってあまりに知られていないらしい。 なんといっても、かたき討は大石内蔵助と荒木
又右衛門に株を取られてしまったので、今更どんな掘出し物をしても彼らを凌ぐことはむ....