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又貸し
「又貸し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
又貸しの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「モルグ街の殺人事件」より 著者:佐々木直次郎
に六年以上住んでいた。もとは宝石商が住んでいて、上のほうの部屋をいろいろな人々に
又貸ししていた。家はレスパネエ夫人の所有であった。彼女は借家の
又貸しを嫌って、自....
「西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
なくって饂飩屋になった又作だ、こゝで千円の資本を借り、何か商法に取附くのだ、君も
又貸したって、宜しいじゃアねえか」 丈「それも宜いが、郵便を遣すにも態と鍋焼饂飩....
「一つの出来事」より 著者:宮本百合子
屋部屋を明けわたして利益を得ようとする。借りた彼女は、また借りものの一部分でもを
又貸しして、払う金を浮かばせようとする。まるで鼬《いたち》ごっこのようである。思....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
あるまい。低利で金を借りた地主はその一部分を小作や貧農に融資する、或いは初めから
又貸しが目的でこの低利資金を借り出す。この際もはや決して銀行から借りた時のような....
「可愛い女」より 著者:神西清
ぱい借り切って、短い期限をきってウクライナ人の劇団や、奇術師や、土地の素人芝居に
又貸しした。オーレンカはますます肥って、頭から足の先まで満悦の色に照り輝いていた....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
そのお蔭で、むかしの草双紙などを大分読みおぼえた。かの「霜夜鐘」の正本も金さんが
又貸しをしてくれたもので、わたしはこの時に初めて芝居の正本というものを読んだので....
「審判」より 著者:カフカフランツ
はずっと離れた部屋まで連れていってくれたが、彼らの考えでは、そういう人がおそらく
又貸しで住んでいるかもしれないし、また自分たちよりも事情に明るい人がいる、という....