又隣[語句情報] » 又隣

「又隣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

又隣の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
とは出来ないのに違いなかった。が、それにも関らずやはり隣の女の子を憎んだ。同時に又隣の女の子に乳を吸わせる叔母を憎んだ。この小事件は彼の記憶に重苦しい嫉妬《しっ....
無惨」より 著者:黒岩涙香
るから仕方が無い成るほど家の中でも大勢で人一人殺すには騒ぎ廻るに違い無い、従ッて又隣近所で目を醒すに違い無い、其所だテ隣近所で目を醒してもアヽ又例の喧嘩かと別に....
戦後合格者」より 著者:坂口安吾
ある。 日本共産党は率先して近隣の共産党国家と友好的な貿易を促進し、日本人を、又隣人をうるおして、その真に仕事の良さによって、日本人に愛され選ばれるように努力....
愛の為めに」より 著者:甲賀三郎
早く親の手に返さなければならないし、夫は病気だし、どうしたら好いだろう。 ああ又隣で子供が騒ぐ。隣の人達はみんな好い人で、それにお母さん一人で大勢の子供を抱え....
飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
ると、安行は今更のように嘆息した。 「それから三日目の晩に、祖父さんは用があって又隣村まで行ったが、夜が更けても帰って来ないので、家中の者も心配して、松明を点け....
それから」より 著者:夏目漱石
れが、悉《ことごと》く博士《はかせ》であった。代助はその顔を一々覚えていた。その又隣に、広い所をたった二人で専領しているものがあった。その一人は、兄と同じ位な年....