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及
「及〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
及の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「犬と笛」より 著者:芥川竜之介
た。
「御姫様、御姫様、私《わたくし》が御迎えにまいりましたから、もう御心配には
及びません。さあ、早く、御父様《おとうさま》の所へ御帰りになる御仕度をなすって下....
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
やつも女の前へ来ると、きっと嬉しそうに御時宜《おじぎ》をしている。それがまたこう
及び腰に、白い木馬に跨《またが》ったまま、ネクタイだけ前へぶらさげてね。――」
....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
す。楢山《ならやま》の女権論者《じょけんろんしゃ》――と云ったら、あるいは御聞き
及びになった事がないものでもありますまい。当時相当な名声のあった楢山と云う代言人....
「神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
間に見えない霊と、戦わなければなりません。あなたは昔|紅海《こうかい》の底に、埃
及《エジプト》の軍勢《ぐんぜい》を御沈めになりました。この国の霊の力強い事は、埃....
「河童」より 著者:芥川竜之介
』とはビスマルクの言った言葉でしょう。しかしロッペは正直を内治《ないち》の上にも
及ぼしているのです。……」
「けれどもロッペの演説は……」
「まあ、わたしの言う....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
の老職から、下《しも》は露命も繋《つな》ぎ難い乞食《こじき》非人《ひにん》にまで
及んでいた。
蘭袋は甚太夫の脈をとって見るまでもなく、痢病《りびょう》と云う見....
「片恋」より 著者:芥川竜之介
色で、わいわい騒ぎ立てたんだ。何しろ主人役が音頭《おんどう》をとって、逐一白状に
及ばない中は、席を立たせないと云うんだから、始末が悪い。そこで、僕は志村のペパミ....
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
ら)論文ではいけないでしょうね。
編輯者 何と云う論文ですか?
小説家 「文芸に
及ぼすジャアナリズムの害毒」と云うのです。
編輯者 そんな論文はいけません。
小....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
、大石かるくて張抜石《はりぬきいし》などと申す唄も、流行《はや》りました由を聞き
及びました。それほどまでに、天下を欺き了《おお》せるのは、よくよくの事でなければ....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
から、懐《ふところ》に入れて来た封書を出した。
「御病人の方は、少しも御心配には
及ばないとか申して居りました。追っていろいろ詳しい事は、その中に書いてありますそ....
「おしの」より 著者:芥川竜之介
、食欲《しょくよく》が進まない、熱が高まると言う始末《しまつ》である、しのは力の
及ぶ限り、医者にも見せたり、買い薬もしたり、いろいろ養生《ようじょう》に手を尽し....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
》れ切ってするのですからね。けれどもわたしの恋愛小説には少しもそう云う悪影響を普
及する傾向はありません。おまけに結末は女主人公の幸福を讃美《さんび》しているので....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
王立協会の目的はというと、一八〇〇年に国王の認可状の下りたのによると、「智識を普
及し、有用の器械の発明並びに改良を奨め、また講義並びに実験によりて、生活改善のた....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
とだ。その亡霊のあらわれるところは、この谷間だけに限らず、ときには近所の街道にも
及び、特に、そこから遠くないある教会の付近にはよくあらわれるのだ。じっさい、この....
「夢の如く出現した彼」より 著者:青柳喜兵衛
気勢を上げたそうである。飲む程に喋舌る程に、熱を上げ、降りしきる虫の声も眠る頃に
及ンでやっと三人かたまり五人集って、三里の道を博多へと帰り始めたとお思い下さい。....