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「友愛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

友愛の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地球発狂事件」より 著者:海野十三
ゴ、水戸、エミリーの三人と、太《ふと》っ肚《ぱら》のケノフスキーだった。彼等間の友愛と信頼感と感情とが、この事を早く搬んだのであった。 怪人集団を呼ぶ ウラル....
階段」より 著者:海野十三
人に知られてはならないという約束であった。 だがこれを知ったのは、僕たち二人が友愛結婚をしてしまったあとの話である。 僕たち同士の変質は(それは亡くなった四....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
で突いて殺してしまったのである。どうせ、駄目なものは苦しませぬようにと、野獣にも友愛の殺戮がある。医師にも、陰微な愛として安死術がある。 焚火のむこうで鬣狗が....
映画雑感(Ⅲ)」より 著者:寺田寅彦
動物の利害の世界は互いに切り合わない二つの層を形成している。従って敵対もなければ友愛もない。 王蛇とガラガラ蛇との二つの世界は重なり合っている。そこで食うか食....
日本脱出記」より 著者:大杉栄
、坑夫等をなだめていた。 僕は日本に帰るとすぐ、最近本所の車輛工の同盟罷工で、友愛会の労働総同盟がそれに似た罷工破りをやった話を聞いて、どこもかもよく悪いこと....
デイモンとピシアス」より 著者:鈴木三重吉
殺したり押しこめたりしました。ですから彼はピシアスとデイモンとの二人のこの信実と友愛とを見ると、本当に何よりもうらやましくて堪りませんでした。 彼は二人に向っ....
次郎物語」より 著者:下村湖人
友愛塾・空林庵 ちゅんと雀が鳴いた。一声鳴いたきりあとはまたしんかんとなる。 ....
フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
たちがどのような仲違いも口争いも知らなかったことは言うまでもない。調和が私たちの友愛の精神であって、性格中の変化や対照はかえっていっそう二人を親しく結びつけるの....
二十一」より 著者:坂口安吾
僚と繩飛びをしていたのを気違い達が各※精神病院だと絶望した程であった。尤も、僕の友愛精神に感激して、受付の看護婦が大変僕に好意を示し、僕の姿を認めるとニコリと笑....
新しき世界の為めの新しき芸術」より 著者:大杉栄
らせている。彼れは云う。 「私は劇が好きだ。劇は多くの人々を同じ情緒の下に置いて友愛的に結合させる。劇は、皆んなが其の詩人の想像の中に活動と熱情とを飲みに来る事....
少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
いか、ぼくらは休暇を利用して近海航行を計画したときに、たがいにちかった第一条は、友愛を主として緩急相救い、死生をともにしようというのであった、もしわれわれのなか....
白い道」より 著者:徳永直
しい夕飯まえの路地うちをいくつもまがってから、長屋のはしっこの家のかど口に「日本友愛会熊本支部事務所」とかいた、あたりには不似合な、大きな看板のあるところへでた....
審判」より 著者:カフカフランツ
然なこととして受取った。彼ら二人はその晩はことに長時間同席し、ハステラーの発議で友愛を祝し、Kは帰路煙草と酒とで少し気が遠くなってしまっていたくらいだった。 ....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
学生時代から実践運動に入っている者が多かった。建設者同盟の同志も和田巌が早くから友愛会に関係していたし、三宅、平野、稲村、私らは日本農民組合に参加していた。それ....
自由なる空想」より 著者:小川未明
から受ける感激は、その作家の人格であろう。 世に、相許さざるものがある。強権と友愛、所有と無欲、これである。平和への手段として、強権を肯定することは、畢竟、暴....