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「友禅染〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

友禅染の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
き」であるか。まず、西鶴《さいかく》のいわゆる「十二色のたたみ帯」、だんだら染、友禅染《ゆうぜんぞめ》など元禄時代に起ったものに見られるようなあまり雑多な色取《....
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
どころの画家を集めて裾模様の展覧会を遣ると、一方では西陣の腕ッコキ連を呼び出して友禅染の品評会をやるといった調子である。出来る限り一般の批評に訴えて信用ある仕事....
田舎教師」より 著者:田山花袋
を立てて鳴いた。床柱の薔薇の一|輪※し、それよりも簀戸をすかして見える朝顔の花が友禅染めのように美しかった。 一日、午後四時ごろの暑い日影を受けて、例の街道を....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
てしまった。 京屋吉兵衛は代々の紺屋《こうや》で、三代前の吉兵衛は京都へ行って友禅染《ゆうぜんぞめ》の染方をならって来てこれに工夫をくわえ、型紙をつかって細か....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
物でも早くから名を高めました。とりわけ「京友禅」の評判を知らぬものはありません。友禅染はその優雅な婉麗な紋様と色調とにおいて、日本味の豊な染物であります。それ故....
濹東綺譚」より 著者:永井荷風
襦袢《じゅばん》を出して見せた。小紋は鼠地の小浜ちりめん、胴抜の袖《そで》にした友禅染も一寸《ちょっと》変ったものではあるが、いずれも維新前後のものらしく特に古....