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「友釣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

友釣の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
水垢を凝視す」より 著者:佐藤垢石
も立派である。やはり立派な水垢を充分食っているからである。 水垢は鮎の生命だ。友釣でも、ドブ釣でも技術の真髄を究めようとするには、どうしても鮎と水垢との関係を....
雪代山女魚」より 著者:佐藤垢石
が、それは人々の好みによることであるから、いずれの味品がよいか俄に断じきれない。友釣りで釣ったばかりの鮎を、河原で石焼きにした風味と、山女魚や岩魚を山径の傍らで....
越後の闘牛」より 著者:佐藤垢石
り今年も上旬から、北魚沼郡小出町の地先を流れる魚野川の清冽を慕って、炎暑下の鮎の友釣りに、健康の増進を志していったのであったが、偶々長岡の友人若月文雄氏がわが旅....
想い出」より 著者:佐藤垢石
銭位で買える菜種鈎という黄色い粗末な毛鈎で、浮木流しをやっているのと、職業漁師が友釣りとゴロ引きをやっていた。 六月一日の鮎漁解禁日がくると、引き続いて毎日出....
桑の虫と小伜」より 著者:佐藤垢石
仁淀川、新荘川、吉野川へ。さらに、紀州の熊野へ入って熊野川の日足で、一ヵ月を鮎の友釣りに釣り暮らした。父子づれの釣り旅は、まことに楽しいものである。 今年の夏....
香魚の讃」より 著者:佐藤垢石
収めようとするのは、六月下旬から七月に入った嵐気、峡に漂う季節である。 まさに友釣りの快技に興をやる日が迫ってきた。これから中部日本を流れる代表的な峡流に点綴....
利根の尺鮎」より 著者:佐藤垢石
響いてきた少年の感触は、忘れようとして忘れられぬ。 父は、健康の関係から大して友釣りを好まなかったけれど、大きくなると私は友釣りを習った。吾妻川の毒水のために....
」より 著者:佐藤垢石
一 南紀の熊野川で、はじめて鮎の友釣りを試みたのは、昭和十五年の六月初旬であった。そのときは、死んだ釣友の佐藤惣....
那珂川の鱸釣り」より 著者:佐藤垢石
のであるから、釣りにばかり耽っていた。千波沼の、おいかわ釣り。那珂川上流の、鮎の友釣り。那珂川下流の、鮭の子に鱸釣り。備前堀の鯉釣りなど、季節季節の釣りに追われ....
水と骨」より 著者:佐藤垢石
こうした温かい川で鮎は盛んに水垢を食っている。時には、思いもよらない浅い場所で、友釣りに掛かることがある。温かい水を好むためであろう。 だから水温の低い川へ遡....
水の遍路」より 著者:佐藤垢石
よく釣れる。湊の河口も捨てがたいのである。 那珂川の中流は、鮎が多いので幾年も友釣りを堪能した。下流の鱸とはやは素敵だ。殊にここの鱸は、亡き父と二年続けて試み....
食道楽」より 著者:村井弦斎
るのもありますがこれも飢えた魚を捕りますから前の通りです。一番味の佳《い》いのは友釣で漁ったので活《い》きた鮎を水の中へ泳がせると外の鮎が追駆《おいか》けて来て....