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双六
「双六〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
双六の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
で、御年若な若殿様は、一方ならず残念に思召したのでございましょう。ある日大殿様の
双六《すごろく》の御相手をなすっていらっしゃる時に、ふとその御不満を御洩しになり....
「東海道五十三次」より 著者:岡本かの子
が京都へ上ったとて何になろう。 そこで、また、汽車で品川へ戻り、そこから道中|
双六《すごろく》のように一足一足、上りに向って足を踏み出すのである。何の為めに?....
「忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
えて、それが城中にもしばしば行われた時、最も巧みに蹴る者は彼であった。囲碁将棋|
双六《すごろく》というもてあそびものにおいても、彼は大抵の場合勝者であった。元よ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ます。なるほど、以前は御禁制の手なぐさみなんぞをやったこともありますが、今じゃあ
双六の賽ころだって、掴んだことはありません。まったく堅気になったんでございますか....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
いる時には、先廻りをして三枚つづきの似顔絵を出すこともある。そのほかにいろいろの
双六も絵草紙屋の店先にかけられる。そのなかには年々歳々おなじ版をかさねているよう....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
木家の壊崩
一、ファウスト博士の拇指痕
こうして、再びこの狂気
双六は、法水の札を旧の振り出しに戻してしまった。しかし、その悲痛な瞬間が去ると同....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
海抜二九二四メートル二の岳で地図鷲羽岳は三俣蓮華岳といい、蓮華岳と書いてあるのが
双六岳だそうです。これは信州の名で飛騨や越中では地図の通りかもしれません。鷲羽岳....
「小田原陣」より 著者:菊池寛
である。 一方小田原方でも負けないで、持久の計を立てて居る。 「昼は碁、将棋、
双六を打つて遊ぶ所もあり。酒宴遊舞をなすものあり。炉を構へて朋友と数奇に気味を慰....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
ば幻でもなかった。 彼らの国があったのである。 噂によれば、金木戸川の上流、
双六谷にも人に知られない、相当大きな湖水があり、その周囲には、水狐族の、これも立....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
さあ、忘れた所は教えてやろう。この歌で、五十三次の宿を覚えて、お前たち、あの道中
双六というものを遊んでみないか。上りは京都だ。姉の御殿に近い。誰か一人上って、双....
「伊勢之巻」より 著者:泉鏡花
に書き入れて、一寸御見に入れたりしを、正綴にした今度の新版、さあさあかわりました
双六と、だませば小児衆も合点せず。伊勢は七度よいところ、いざ御案内者で客を招けば....
「アド・バルーン」より 著者:織田作之助
ったが、かくて“人生紙芝居”の大詰がめでたく幕を閉じたこの機会にふたたび“人生|
双六”の第一歩を踏みだしてはどうかと進言したのが前記田所氏、二人は『お互い依頼心....
「少年の食物」より 著者:木村荘八
風に描いた、顔や胸などの継々になっている絵を見ました。私はその勧工場で木版の羽衣
双六と云うのを買って来ましたが、正月のことで、今云ったモザイクの油絵が珍らしくて....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
――芝居の改良はこれから――芝居の飲食物――外国人の書面――後代の面目 似顔絵と
双六 「霜夜鐘十字辻筮」――芝居の草双紙――絵双紙屋――春近しの感――六三掛け ....
「憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
一郡よりもまだ大きい程である。されば人民住居の村落は、やっと高原川及びその支流の
双六川・蔵柱川に沿うて、散在しているに過ぎないという有様で、そこには天狗住居の伝....