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双生
「双生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
双生の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「橡の花」より 著者:梶井基次郎
りになっていました。 (私の美に対する情熱が娘に対する情熱と胎《たい》を共にした
双生児だったことが確かに信じられる今、私は窃盗に近いこと詐欺に等しいことをまだ年....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
がわるかった。 この人には子供が十人もあり、最近も五十六の年でありながら妻君に
双生児を生ませたということである。二代目春団治に似てひらめのように下ぶくれしたこ....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
メ、オ河童ニ三ツノ紅キ『リボン』ヲ附ク、今ヨリ約十八年ノ昔ナリ。名乗リ出デヨ吾ガ
双生児ノ同胞。(姓名在社××××)」 これをお読みになればお分りのとおり、妾は....
「地球盗難」より 著者:海野十三
シュワルツコッフ博士というのが二人乗っているんだ」 「なんだ、二人の博士。それは
双生児かい」 「そうじゃない。一人は本物のシュ博士で、もう一人は他分|偽せ者だろ....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
なものだった。
――(訳文)。エホバ神は半陰陽なりき。初めに自らいとなみて、
双生児を生み給えり。最初に胎より出でしは、女にしてエヴと名付け、次なるは男にして....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
った。 首領はそれをきくと、思わず青竜刀をポロリと落した。 チャンフーの
双生児 六天山塞の大捕物は、たちまち港町の大評判になった。 何しろ、六天山か....
「人造人間エフ氏」より 著者:海野十三
ん、じゃ、あの化け物もかわいい少年なんだね」 「そうです。似ているというよりも、
双生児のように、いやそれよりも写真のようにといった方がいいでしょうが、この正太君....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
というわけですか。なるほど、そうかもしれませんなあ。軍曹どのと自分とは、前から、
双生児のように、なんでも気が合うのですから、そういう場合に、二人の頭の中に、別々....
「○○獣」より 著者:海野十三
だ何か出てくるぞ」ムクムクムクとせりあがってきたのは、始めの怪球と形も色も同じの
双生児のようなやっぱり大怪球だった。 「呀ッ、二つになった。二つがグルグル廻りだ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
る……。』 問『生れるのは矢張り一体づつでございますか?』 答『一体が普通じゃ、
双生児などはめったにない……。』 問『お産ということもありますもので……。』 答....
「ラプンツェル」より 著者:グリムヴィルヘルム・カール
ラプンツェルが棄てられた沙漠までやって来ました。ラプンツェルは、その後、男と女の
双生児を産んで、この沙漠の中に、悲しい日を送って居たのです。王子は、ここまで来る....
「人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
どくなって、まもなく儀右衛門は、画中から驚くべき特徴をつかみ出した。 それは、
双生児にはつきものの鏡像なのであった。 鏡像と云えば、おおかた読者は承知のこと....
「前記天満焼」より 著者:国枝史郎
その余威を籍りて神国日本へ、開港を逼ろうとして虎視眈々じゃ。……さらにイギリスの
双生児ともいうべき、アメリカ国に至っては、その成り上り者の根性をもって、傍若無人....
「仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
ば) そこで、あやめは主税を探しにかかった。 その結果がこうなったのである。
双生児の姉妹 「まあお前は妹!」 「お姉様か!」 あやめとそうしてお葉の口から....
「石塀幽霊」より 著者:大阪圭吉
な黒い錦紗の兵児帯を締めている。名前は宏に実、年齢は二人とも二十八歳。――明かに
双生児だ。 一瞬、人々の間には気|不味い沈黙が漲った。が、すぐに郵便屋が、堪え....