双絶[語句情報] » 双絶

「双絶〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

双絶の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
たる点に於ては決して人後に落ちる退屈男でないが、これはいかにも大変りでした。胆力双絶の主水之介もいささか呆れ返って、ひょいとそこの床の間に掛けてある軸を見ると、....
十二支考」より 著者:南方熊楠
膚《はだえ》艶に辞《ことば》潔く妙相|奇挺《きてい》黒白短なく、肥痩所を得、才色双絶で志性金剛石ほど堅い上に、何でも夫の意の向うままになり、多く男子を産み、種姓....
郷愁の詩人 与謝蕪村」より 著者:萩原朔太郎
まごとふう》な和歌情調を多分に持っていた。芭蕉の「菊の香や奈良には古き仏たち」と双絶する佳句であろう。 この村の人は猿なり冬木立 田も畠《はたけ》も凍りついた....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
この太夫に、三味線はこよ女、いずれも古今に名誉の人、二人立揃いてつとめられし世に双絶の見物と、称誉せられしはこれなり。人形使い方のことは、その旧《もと》三議一統....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
将監のほかに政岡と男之助と細川勝元をつとめた。団十郎の勝元と九蔵の仁木、まことに双絶というべきであったが、この興行はあまり好成績でなかった。九蔵はその興行ぎりで....
三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
り、矢野文雄や小野梓と並んで改進党の三|領袖として声望隆々とした頃の先夫人は才貌双絶の艶名を鳴らしたもんだった。 その頃私は番町の島田邸近く住っていたので、度....
明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
間休場。 ○二月、歌舞伎座にて「関の扉」を上演。団十郎の関兵衛、菊五郎の墨染は、双絶と称せらる。菊之助の小町姫も好評。 ○三月、神田三崎町の東京座、新築落成して....