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反射鏡
「反射鏡〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
反射鏡の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「星座」より 著者:有島武郎
時半近くになっていた。その時計はよく狂うので、あまりあてにはならなかったけれど、
反射鏡をいかに調節してみても、クロモゾームの配列の具合がしっかりとは見極められな....
「泥濘」より 著者:梶井基次郎
疲れ切って歩いていた。袴《はかま》の捌《さば》ける音が変に耳についた。坂の中途に
反射鏡のついた照明燈が道を照している。それを背にうけて自分の影がくっきり長く地を....
「宇宙女囚第一号」より 著者:海野十三
諾し、ついに小さい扉をひらき、宇宙女囚ののたうちまわるそばに、僕をつれていった。
反射鏡から見たときとはちがって、そばぢかくでみた宇宙女囚の肢体といい容貌といいあ....
「国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
を説明すれば彼氏の奇怪な行動がわかるのであるが、それはプリズムとレンズとからなる
反射鏡で、その器体はコック部屋から、換気洞を上の方に匍いあがり、果然、日本化学会....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
正午近くになって、わたくし達の、偵察機が、神田上空を通るとき、運よく、帆村君の、
反射鏡信号を、発見したというわけです」 中佐は、語り終って、額の汗を、拭った。....
「地球盗難」より 著者:海野十三
ジーというかすかな音がして、この放電管が薄紫色に輝きだした。その怪光線は、管内の
反射鏡によって、ツツーと横に流れ、いくつかの丸い枠をとおるたびにその紫色が濃くな....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
見したのです。ところで、眼科に使うコクチウス検眼鏡の装置を御存じでしょうか。平面
反射鏡の中央に微孔を穿って、その反対の軸に凹面鏡を置き、そこに集った光線を、平面....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
型の調整器をまわしているのだった。誰が見てもそうとしか見えないが、じつは三根夫は
反射鏡でお客さんたちのほうを見ながら、エンジンの間にすえつけてある赤外線放射器か....
「恐竜島」より 著者:海野十三
光線をうけて、ぴかりと光った。 それは一しゅんかん、探照灯《たんしょうとう》の
反射鏡のように見えた。それからまた巨大なる眼のようにも見えたが、まさか…… が....
「人造人間の秘密」より 著者:海野十三
ねえ、私たちの前を、へんな自動車が走って行くわよ。髯もじゃの紳士が、のっていて、
反射鏡で、しきりに、こっちをみているわ」 「えっ、そんな奴が、前にいたか」 私....
「地球要塞」より 著者:海野十三
に、横たわっていた。 「出発!」 「はい、出発します」 私は寝たまま、プリズム
反射鏡をとおし、窓外にうつりゆく洞穴《ほらあな》の景色にさよならをした。クロクロ....
「火星兵団」より 著者:海野十三
ふせぐ方法はないものですかなあ」
「それは、わしも道々考えて来たことだが、大きな
反射鏡をつくるか、それとも、電気か磁気をうまく使って、怪力線を途中でまげるかだな....
「怪塔王」より 著者:海野十三
中にはいります。すると、そこから横に曲り怪塔の方へのびています、がその曲りかどに
反射鏡がありました。 怪塔が地上にのぼっても、またいまのように地下にもぐっても....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
が、伺ひの間と云つて、こゝで神様の高弟が人間と神様との中間的な仙境から冷酷無慙な
反射鏡をさしてらして過去の罪障にカシャクなく迫る。すべて罪障が明るみへさらけださ....
「科学的新聞記者」より 著者:桐生悠々
る。かかる時代は再現しないだろうけれども、昔恋しさの感に堪えない。降って「社会の
反射鏡」説に至り、新聞はここに一の技術となったけれども、この機能を保存すればわれ....